エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

敢えて豪雪の岩見沢へスノーシューハイク

2024年12月20日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
敢えて豪雪の岩見沢へスノーシューハイク・・・
利根別自然休養林~萩の山(152m)
■ 山 行 日     2024年12月19日 (木)  日帰り
■ ル ー ト     利根別自然休養林~萩の山 往復
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №11
■ 登 山 形 態      遊歩道スノーシュー登行
■ 地 形 図     1/25000地形図 「上志文」「岩見沢」
■ 三角点・点名     萩の山 四等三角点 点名「上志文 カミシブン」
■ コースタイム     往路 2時間10分    復路 1時間30分
<往路>
10:25    利根別自然休養林登山口 出発
(4.1㎞)
12:35    萩の山 (152m) (見晴らしが丘)

<復路>
12:50    下山開始
          (4.1㎞)
14:20    登山口駐車場



ルート ⑨付近からスタートし、①②⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑱⑲㉒まで往復

★ 冬山体験なら最高の場所・・・
普段、木曜日は二人とも休日。ただ、私がその週によって出勤もあったり、天気が悪いと出掛けら
れない時もある。この日は良かった・・。

前日から「明日はどうする?」といつもの話となり、チーヤンが「雪のある所を歩きたい」と希望
があった。山スキーのメンテナンスがまだだったので、スキー登行は出来ない。スノーシューなら
どこかあるだろうと考えると一番先に浮かんだのが「岩見沢市」だった。一週間で166㎝の降雪
があり積雪も107㎝と平年の3倍も降った街。わが街から車で1時間足らずの場所なのにそこに
別世界があるから不思議でならない。

除雪で苦労している市民の方々には申し訳ないが、敢えてその豪雪地帯で遊ぼうと出掛けたのが、
「利根別自然休養林」そこから萩の山までスノーシューハイクを計画した。

車を走らせ徐々に岩見沢が近くなると少しずつ周りの積雪量が増えていく事を実感する。
利根別自然休養林は、市内の住宅地を抜けるため道路脇に積まれた雪壁が半端ない。ナビを見なが
ら慎重に着いた。



停めた駐車場からすぐに公園林道に続くトレースを辿る・・・

★ 計画通りのトレース泥棒・・・
雪の多さに驚く事なくしっかり除雪された駐車場に感謝。
すでに数台の車が停まっていて休養林の中に真新しいトレースにすぐ気が付いた・・(計画通りだ)

早々準備をして出発である。
なにも考えず最初からトレース泥棒しながら目指す「萩の山」までハイクを楽しむ事にした。
数日前に訪れたヤマッパーさんの報告を見ると、ルート上でフクロウが観られるようで、それも一
つの楽しみになり、キョロキョロらしき木を探してるとトレースからはみ出し転びそうになる。

少し進んだところでGPSを確認したら、当初予定していたルートとは違う林道を歩いていた。
この公園にはいくつもの林道 (遊歩道)が交差していて、このまま進んでも予定のルートに合流する
が、そのせいでフクロウの住む木を見付けられなかったのだと気付く。仮に最初からルートを見極
めたとしても、そこにトレースは無く最初からラッセルしなくてはならなかったから、トレース泥
棒を選ぶ選択肢だったと思う・・。



前半ルートは先行者に踏み固められたトレースを辿り楽をさせて貰う・・・


上の写真をちょいアップ・・

★ 静かな樹林帯に囲まれて・・・
利根別自然休養林は、広大な敷地の中に作られた遊歩道ルートが整備されている。
夏はキャンプ場も併設されていたり、所々に休憩出来る「東屋」もある。ルートによっては高低差
を楽しんだり、小沢を跨いだり出来るし、沼地を巡るルートも楽しいと思う。秋の紅葉もきっと良
いと思うので来年は是非と思っている。

今はすべてが雪で覆われ、整備されているはずの遊歩道も深い雪の下にある。各分岐にある案内標
識と車が走れるほどの遊歩道幅を頼りに最初にラッセルした人を信じて泥棒しているだけ。トレー
スのほとんどはスノーシュー痕だが、歩くスキー痕もあった。いずれも膝下まで食い込んだトレー
スとなり、新雪の深さを物語っている。

歩いている前後で時々「ドスンッ」という音と雪煙が舞い、その衝撃に驚かされるが、木々の上に
積もった雪が落ちた音である。もしあの雪が頭を直撃したらと思うと歩けなくなるが、ほんの何秒
かの差で危ない目に遭うのはしょっちゅうだった・・・。

それ以外は、静かな樹林帯に囲まれた気持ちの良いハイクを満喫出来る公園だと思った。



⑭「中央園地」という休憩地と東屋のある場所


MAP参照

★ 忘れていた運動不足・・・
4人パーティーの先行者とすれ違ったのはまだ前半だった。
トレースのお礼を言い忘れて失礼したが、ルート中間前の「中央園地」を過ぎた辺りでトレースが
途絶えていた。ある分岐から萩の山に向かうルートにはトレースが無く、ここからは自分たちのラ
ッセルが余儀なくされた。

新雪で平坦な場所なので膝下のラッセルも最初は平気だった・・。
しかし、少しでも登りがあると急に雪は深くなり、ズボッと埋まったスノーシューを上げるのに力
が掛かる。この繰り返しをしているとすぐにゼィーゼィーと息が切れて、足が止まる。

このところの運動不足が敵面に現れた瞬間である。
白旗を上げてチーヤンに交代をせがむ・・・。



萩の山頂上付近に建つ「東屋」(見晴らしが丘)


東屋の前にある「見晴らしが丘」の案内板

★ 10回目の萩の山・・・
ゼィーゼィーハァーハァー言いながら、「あと何メートル」と言い聞かせ踏ん張った。
最後の50mが一番辛かったかも知れない。それでも2時間ちょっと。目指す萩の山に着いた。

今回で10回目の萩の山だったが、利根別自然休養林からは2回目だった。それも5年前の10月
だから雪のルートは始めてとなる。片道約4㎞、今の自分にはギリギリの距離だったと思う。それ
でも歩けば着くという達成感を感じられて来て良かったと思った。

雪質は最高・・スキーだったら一気に滑り降りて楽しめそうだったが、見晴らしが丘の東屋で軽く
行動食を食べて早々下山体制にはいる。

すでに足は限界が近づいている感はあった・・・。



チーヤンのいい顔・・・


一応、萩の山登頂写真・・・

★ 年内の雪山体験に感謝・・・
もう年内の夫婦登山は無いと思っていただけに、敢えて豪雪地帯に臨んだ萩の山山行は、新雪の体
験と自分の体力の無さを実感出来た機会となり、有意義だった。

帰路では何度も足が止まり、チーヤンとの距離も空いてしまったが、それも現実。
辛うじて下り気味の帰路だった事が救いで、最後まで歩けたのは嬉しかった。

何時間も車で走らなくてもこんな雪山体験が出来る事を改めて実感し、高い山に登るだけが登山で
は無いと知らされた。利根別自然休養林に感謝、また来たいと思う。






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