楽しい沢の再来、2週間前HYMLのメンバーと遡行
南日高山系・・野塚岳 (1353m) 2回目
■ 山 行 日 2009年7月12日(日) 日帰り
■ ル ー ト ニオベツ川南面直登沢~野塚岳~1220峰南西尾根下降
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №22
■ 登 山 形 態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「楽古岳」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「野塚岳ノツカダケ」
■ コースタイム 登り 3時間26分 下り 3時間 (蕗採り含む)
<登り>
07:30 野塚トンネル駐車場出発
07:57 二オベツ川580m二股
08:42 730m付近 F1(3m)
09:00 780m三股
09:25 920m二股(頂上直登沢)右股へ
10:56 野塚岳頂上
<下り>
11:35 下山開始
12:05 稜線コル
12:20 1220m峰手前(休憩後南西尾根へ下降開始)
13:30 640m付近の枝沢出合
13:45 580m二股出合(蕗採りあり)
14:30 駐車場
2周間前(6/27~28)HYML(北海道の山メーリングリスト)のメンバーが集まるオフミで初参加のエバは、10
ヶ月ぶりの遡行に心震わせてganさんこと岩村さんの薦める日高の沢に同行させてもらった。それがニオベツ川
南面直登沢から登る野塚岳で滝が連続する緊迫感とグイグイ登る高度感は沢の楽しさが凝縮されたオススメと言
うganさんの言葉に偽りは無かった。
沢の経験者が同行すれば沢初心者でも体力をもって登れる沢であり、是非妻のチーヤンにも見て登って欲しいと
早々に誘ってみた。
今回は、自宅を早朝に出発し同じルートを辿って日帰りでの計画で決行してみた。
国道235号線を走り、天馬街道6:40野塚トンネル日高側の駐車帯に7:10に着いた。
自宅から2時間45分と近いのが嬉しい。
沢スタイルに身を固め7:30に出発する。
天候はくもり、前回と同じ様に山の稜線・頂上付近はガスに覆われていて寒々しさを感じるほどだった。国道を
横断しトンネル下にある室蘭開発建設部野塚トンネル第一電気室と書かれた建物の横から早々に懸垂下降で沢に
下りる。
ニオベツ川遡行デビューのチーヤン・・・
7:57 下山時1220m峰南西尾根を下降した際に本流と出合う580m二股を確認して通過する。
8:42 730m付近で最初の滝に出合、休憩(8:50まで)
730m付近で出合う最初の滝は3mだ
前回この滝の手前には大きなスノーブリッジがあったが、今回ほんの少しだけ橋桁部分が残っていただけだった。
最初の滝から連続して同じ様な滝F2が出てくるが右岸を難なく直登する。すぐにまた5m前後の滝がニつほど続
き遡行の変化が楽しさを増してくる。そして、すぐにF5となる20mの大滝が現われ緊張感も増して来た。
F5の滝の上に立つチーヤン
9:00 780m三股では崩壊し始めたスノーブリッジがありすっぽりと天井の抜けた沢の真ん中を通過して
通り抜けた。前回の写真と比べると僅か2週間の雪解けの状況が判るだろう。
今回のスノーブリッジ
前回(6/27)のスノーブリッジ
奥の滝がF6の大滝
★ いよいよ核心部へ・・・
スノーブリッジを通り抜けるとすぐに20mの大滝に出合、圧巻である。ここはF6と記憶するがこれ以降は連
続する滝で数を数える余裕がなくなっていたのでご容赦願いたい。F6は、左岸にしっかりとしたホールドとス
タンスがあるので何とかロープ無しでも登ることが出来た。
F7かF8を果敢に登るチーヤン・・・
9:25 920m二股。右股へ(頂上直登沢)周りのガスがより濃厚となりじっとしていると寒いくらいだった。
遡行を続けるか下山するか迷った場所でもあったが、幾つもの滝を懸垂下降しなくてはならず時間も要するとこ
ろだ。またこれからがこの沢のメインとなる核心部なので視界と天候は悪いが登ることを決断する。
920mの二股。濃いガスが立ち込めて来た・・・
時々被写体、一応、私も滝登りしてます・・・・
★ 癒しの花々・・・
沢の両岸に咲く花々・・・「チシマフウロ」
ヨツバシオガマ
稜線に出て目立っていた「エゾツツジ」
エゾツツジと野塚岳
核心部の滝の連続はチーヤンも声を荒げて感動していた。何度かロープを出して確保する様をしようとしたが自
分で登れると豪語するので上から見守っているとエバより軽快に登って来るから怖い。結局ロープは一度も使用
しないまま核心部を過ぎてしまった。
源頭を過ぎてガレ沢になってから上部を目指すもガスで何も見えず登って出た場所は、頂上から少し南側の稜線
上の踏み跡だった。
★ 貸切ではなかった頂上・・・
10:56 野塚岳頂上に辿り着く。(登り 3時間26分 )
登頂時は誰も居なかったがすぐに北側から鈴の音と話し声が聞こえ出し、8人パーティーが登頂して合流した。
挨拶は交わすも互いに言葉少なく会話するまではならなかったがどこかの山岳会のグループと推測する。
頂上ラーメンを作って身体を暖める。
ガスの野塚岳(1353.2m) 頂上にて・・
11:35 下山開始。
★ 下山でのサプライズ・・・
ガスが切れて日高の稜線と勇壮な姿を見せてくれた
下山時のサプライズは景色だ・・・。南の稜線からオムシャ双子峰を望む
パーティーに別れを告げ視界の無いガスの中で下山を開始した。
記憶に新しい下山路は、野塚岳の南尾根上に出来た一級国道並の踏み跡だった。まるで登山道である。目指すは
オムシャヌプリまでの稜線中間に位置する1220m峰の手前まで。ここからはこのピークから派生する南西尾
根上に出来たこれまたしっかりとした踏み跡を辿ればニオベツ川580m二股の支沢に降りて遡行終了となる。
最後の最後に何とかオムシャヌプリや本峰・野塚岳の姿を見せる事が出来て充実した一日に華をもたらしてくれ
た。そうした偶然の摂理にも感謝しながら無事下山したことが少しずつ夫婦の山力になってほしいと思った。
★ 感謝とお礼・・・
どうしても記して置きたい事は、このすばらしい沢の事を教えてくれたganさんこと岩村さんをはじめHYML
の仲間の皆さんに感謝とお礼の気持ちを申し上げます。ありがとうございました。
★ お土産・・・
13:45 本流出合。
ニオベツ川580m二股出合に下りると青々しい蕗が目に入り収穫することにした。(チーヤンの希望です)蕗採
りには、30分ほど費やしたかも知れないがザックの重みも増して最後の岩壁は苦労した。
14:30 野塚トンネル駐車場 (下り 3時間・・蕗採り含む)
帰路では、三石昆布温泉「蔵三」で汗を流し19:00無事帰宅した。
南日高山系・・野塚岳 (1353m) 2回目
■ 山 行 日 2009年7月12日(日) 日帰り
■ ル ー ト ニオベツ川南面直登沢~野塚岳~1220峰南西尾根下降
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №22
■ 登 山 形 態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「楽古岳」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「野塚岳ノツカダケ」
■ コースタイム 登り 3時間26分 下り 3時間 (蕗採り含む)
<登り>
07:30 野塚トンネル駐車場出発
07:57 二オベツ川580m二股
08:42 730m付近 F1(3m)
09:00 780m三股
09:25 920m二股(頂上直登沢)右股へ
10:56 野塚岳頂上
<下り>
11:35 下山開始
12:05 稜線コル
12:20 1220m峰手前(休憩後南西尾根へ下降開始)
13:30 640m付近の枝沢出合
13:45 580m二股出合(蕗採りあり)
14:30 駐車場
2周間前(6/27~28)HYML(北海道の山メーリングリスト)のメンバーが集まるオフミで初参加のエバは、10
ヶ月ぶりの遡行に心震わせてganさんこと岩村さんの薦める日高の沢に同行させてもらった。それがニオベツ川
南面直登沢から登る野塚岳で滝が連続する緊迫感とグイグイ登る高度感は沢の楽しさが凝縮されたオススメと言
うganさんの言葉に偽りは無かった。
沢の経験者が同行すれば沢初心者でも体力をもって登れる沢であり、是非妻のチーヤンにも見て登って欲しいと
早々に誘ってみた。
今回は、自宅を早朝に出発し同じルートを辿って日帰りでの計画で決行してみた。
国道235号線を走り、天馬街道6:40野塚トンネル日高側の駐車帯に7:10に着いた。
自宅から2時間45分と近いのが嬉しい。
沢スタイルに身を固め7:30に出発する。
天候はくもり、前回と同じ様に山の稜線・頂上付近はガスに覆われていて寒々しさを感じるほどだった。国道を
横断しトンネル下にある室蘭開発建設部野塚トンネル第一電気室と書かれた建物の横から早々に懸垂下降で沢に
下りる。
ニオベツ川遡行デビューのチーヤン・・・
7:57 下山時1220m峰南西尾根を下降した際に本流と出合う580m二股を確認して通過する。
8:42 730m付近で最初の滝に出合、休憩(8:50まで)
730m付近で出合う最初の滝は3mだ
前回この滝の手前には大きなスノーブリッジがあったが、今回ほんの少しだけ橋桁部分が残っていただけだった。
最初の滝から連続して同じ様な滝F2が出てくるが右岸を難なく直登する。すぐにまた5m前後の滝がニつほど続
き遡行の変化が楽しさを増してくる。そして、すぐにF5となる20mの大滝が現われ緊張感も増して来た。
F5の滝の上に立つチーヤン
9:00 780m三股では崩壊し始めたスノーブリッジがありすっぽりと天井の抜けた沢の真ん中を通過して
通り抜けた。前回の写真と比べると僅か2週間の雪解けの状況が判るだろう。
今回のスノーブリッジ
前回(6/27)のスノーブリッジ
奥の滝がF6の大滝
★ いよいよ核心部へ・・・
スノーブリッジを通り抜けるとすぐに20mの大滝に出合、圧巻である。ここはF6と記憶するがこれ以降は連
続する滝で数を数える余裕がなくなっていたのでご容赦願いたい。F6は、左岸にしっかりとしたホールドとス
タンスがあるので何とかロープ無しでも登ることが出来た。
F7かF8を果敢に登るチーヤン・・・
9:25 920m二股。右股へ(頂上直登沢)周りのガスがより濃厚となりじっとしていると寒いくらいだった。
遡行を続けるか下山するか迷った場所でもあったが、幾つもの滝を懸垂下降しなくてはならず時間も要するとこ
ろだ。またこれからがこの沢のメインとなる核心部なので視界と天候は悪いが登ることを決断する。
920mの二股。濃いガスが立ち込めて来た・・・
時々被写体、一応、私も滝登りしてます・・・・
★ 癒しの花々・・・
沢の両岸に咲く花々・・・「チシマフウロ」
ヨツバシオガマ
稜線に出て目立っていた「エゾツツジ」
エゾツツジと野塚岳
核心部の滝の連続はチーヤンも声を荒げて感動していた。何度かロープを出して確保する様をしようとしたが自
分で登れると豪語するので上から見守っているとエバより軽快に登って来るから怖い。結局ロープは一度も使用
しないまま核心部を過ぎてしまった。
源頭を過ぎてガレ沢になってから上部を目指すもガスで何も見えず登って出た場所は、頂上から少し南側の稜線
上の踏み跡だった。
★ 貸切ではなかった頂上・・・
10:56 野塚岳頂上に辿り着く。(登り 3時間26分 )
登頂時は誰も居なかったがすぐに北側から鈴の音と話し声が聞こえ出し、8人パーティーが登頂して合流した。
挨拶は交わすも互いに言葉少なく会話するまではならなかったがどこかの山岳会のグループと推測する。
頂上ラーメンを作って身体を暖める。
ガスの野塚岳(1353.2m) 頂上にて・・
11:35 下山開始。
★ 下山でのサプライズ・・・
ガスが切れて日高の稜線と勇壮な姿を見せてくれた
下山時のサプライズは景色だ・・・。南の稜線からオムシャ双子峰を望む
パーティーに別れを告げ視界の無いガスの中で下山を開始した。
記憶に新しい下山路は、野塚岳の南尾根上に出来た一級国道並の踏み跡だった。まるで登山道である。目指すは
オムシャヌプリまでの稜線中間に位置する1220m峰の手前まで。ここからはこのピークから派生する南西尾
根上に出来たこれまたしっかりとした踏み跡を辿ればニオベツ川580m二股の支沢に降りて遡行終了となる。
最後の最後に何とかオムシャヌプリや本峰・野塚岳の姿を見せる事が出来て充実した一日に華をもたらしてくれ
た。そうした偶然の摂理にも感謝しながら無事下山したことが少しずつ夫婦の山力になってほしいと思った。
★ 感謝とお礼・・・
どうしても記して置きたい事は、このすばらしい沢の事を教えてくれたganさんこと岩村さんをはじめHYML
の仲間の皆さんに感謝とお礼の気持ちを申し上げます。ありがとうございました。
★ お土産・・・
13:45 本流出合。
ニオベツ川580m二股出合に下りると青々しい蕗が目に入り収穫することにした。(チーヤンの希望です)蕗採
りには、30分ほど費やしたかも知れないがザックの重みも増して最後の岩壁は苦労した。
14:30 野塚トンネル駐車場 (下り 3時間・・蕗採り含む)
帰路では、三石昆布温泉「蔵三」で汗を流し19:00無事帰宅した。
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