エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

エバ夫婦の連休最終日は仕事に・・・

2022年10月20日 | 定年後の生活
エバ夫婦の連休最終日は仕事に、
味噌汁が美味しい ヌメリスギタケ

【10月19日 (水)】
折角の三連休だったが、夫婦登山が中止になった事もあり最終日の19日は勤務変更をお願いし
て仕事にした。エゾシカの飼育員おじさんです。出勤と同時に鹿の給餌作業を行い、その後糞だ
しや一匹だけいるウサギの給餌と糞だしもあります。一連の作業は1時間~1時間半ほど掛りま
すが、自分ペースで出来る作業なのでいつもゆっくりです・・。

鹿にとって10月は「繁殖期」に入り、雄同士の勢力争いが活発となり気が荒くなっています。
雌をめぐって勢力順に交尾を求めようとするが、群れのボスが雌を取られまいと目を光らせ他の
雄を追い払う場面は頻繁になって来ます。場合によっては、角同士をぶつけ合い戦う場面もあり
ますが、ボスと他の雄では力の差があり、すぐに逃げてしまいます。

しかし、若い雄も精力を余し、ボスの目を盗んでメスをゲットしようと果敢に攻めたりします。
そんな仕草が頻繁になる10月と11月、給餌の際も雄鹿に背中を見せないように注意が必要と
なります。

昨年の12月からこの仕事をするようになり、もう少しで1年となるが、まったくの素人から徐
々に鹿の生態について学ぶようになり、鹿の角が毎年抜ける事も始めて知った次第です。

繁殖期を終えても、ボスも若い雄鹿もまだ精力を残していると12月に入っても交尾を迫る場合
があり、雌にとっては気を休める暇がありません。
交尾を終えた雌は、ほぼ100%妊娠し約220日間の期間を経て出産します。出産期は、5月
~7月頃で1頭を出産します。出産は自然分娩で、飼育員も獣医も立ち会う事はありません。
場合により、難産だったり死産の場合もあり母親も産後に亡くなる事もあります。そうした場合
もここでは手を貸す事は無く、野生のままに育て、見守る手法になっている。小鹿や母鹿が亡く
なった時は、関係者に連絡を取り速やかに処理をしてもらいますが、普段飼育している鹿たちの
死だけは、やはり悲しいものがあります。

一連の作業を終えると一旦休憩タイム・・。
その後も色々と作業はありますが、その中に公園内の巡回があります。
ぐるっとひと回りするだけでも、30~40分掛かりますが、運動不足解消には良いウォーキン
グです。この巡回では、遊歩道に倒木がないか、草刈りが必要な個所がないかどうかに注意して
歩きます。

そんな時、林内にある倒木にこの時期あるのが「キノコ」ですね。
今年は、なかなかタイミングが悪く見付けられませんでしたが、この日は唯一1本のダケカンバ
に「ヌメリスギタケ」を見付けました。



「ヌメリスギタケ」


ちょっと大きくなり過ぎて、虫食いも多々あり半分くらいは破棄した・・

★ 園内の紅葉も見頃に・・・
鹿を飼育する動物管理棟は、鹿柵のすぐ前に建っています。
裏には、「ホタル池」がありその周りには遊歩道があるので、町民の散歩コースになっていて毎回
出会う方たちとの挨拶や会話も楽しいものです。

天気の良い日には、池の傍にあるベンチで昼ごはんを食べる事もあります。
平日なら来園者も少なく、のんびりと景色を見ながらのランチもなかなか楽しいものです。

10月も後半に入り、園内の紅葉が見頃を迎えています。
池の傍にあるモミジが特に真赤に染まり目をひきました・・。









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