★新作歌舞伎『幻想神空海 沙門空海唐の国にて鬼と宴す』★
友人の誘いで、久しぶりに歌舞伎を見に行った。
前日は、国立能楽堂で能の観劇。
ここのところ、桜を見ながら優雅な日を過ごしている(笑)
新作歌舞伎の原作は、夢枕獏。
この舞台の地は、先日行って来たばかりの長安(現在は西安)だ。
凄い偶然に、ちょっと嬉しくなった。
3日、夜の部。
染五郎の弾き語りの場面では、
声と琵琶の音が劇場に響き渡り、何とも言えない一体感を感じた。
人間の生の声の温かさ感じられ、心の糸に触れるようだ。
内容も工夫が凝らされ興味深かった。
妖怪たちが出て来る場面があり、「ゲゲゲの鬼太郎」を思い出してしまった(笑)
西安に行った時、空海が修行した清龍寺を訪れたいと思っていた。
残念なことに今回は時間が無く、断念したのだ。
今の私たちには想像もできない苦労を重ね、昔の人々は必死に生きていた。
特に、日本と中国との間の行き来は、死を覚悟のほどだったろう。
新作歌舞伎、とても良かった。
参考:沙門空海唐の国にて鬼と宴す
→遣唐使として唐の国で密教の奥義を手に入れようとする空海を染五郎が演じ、
時代を遡って唐王朝の秘事に係る事件を追う、スケールの大きな物語。