6月16日(木)午前
第4回講座「芥川・淀川水系の魚たち」
講師:環境省希少野生生物植物種保存推進委員
横山 達也 さん
場所:あくあぴあ芥川
淀川の水環境
淀川は流域面積8240㎢全国7番目、支流数は965本で日本一! 淀川では、約半数の人々が5回目の再利用水を飲んでいる。大阪市の水道は、高度浄水処理をし、200項目を超える水質検査項目に裏付けされた安全! 水道記念館では、かつて日本産淡水魚の保有数が日本一になったこともあった。淀川は流れがよどむため、オランダのヨハネス・デ・レーケの指導で水制工事が実施されてわんどができた。多い時は800ほどあったが、現在では40ほどになっている。本流の直線化によりわんどやたまりが減少し、本流の水辺はコンクリート護岸化、河川敷がグランドや公園になっている。
淀川のシンボルフィッシュ
国の天然記念物であり、国内希少野生動植物種に指定されたイタセンパラ! 驚くべき生態①二枚貝に産卵管をさして、貝のエラに卵を産み付ける。②秋から冬は卵で過ごし、春になると貝から泳出。1年で親に成長。③貝の中で、成長を休止する。④水のないところで、二枚貝と運命を共にし、蛆虫(うじむし)運動によって生き残れる。⑤産卵場所は、水が干上がるところ。⑥イタセンパラは、淀川の四季を通じた水環境に最も特化した魚である。
芥川に分布する淡水魚
56種が分布(文献による記録を含む)。近年の調査では、約30種が確認されている。
午後
第5回講座「芥川の淡水魚を採取・観察」
講師:午前に同じ
場所:芥川
あくあぴあ芥川の水槽で淡水魚の学習
あくあぴあ芥川から芥川の上流に向かいました。まず、たかつき環境市民会議水グループの三上さんから、特定外来生物(ミズヒマワリ、ナガエツルノゲイトウ、オオフサモ)の駆除、芥川の清掃について説明がありました。
たかつき環境市民会議水グループの亀甲谷さんから魚の取り方の説明を聞いた後、網を持って川に入りました。
採集した魚を横山さんに解説していただきました。
確認できた魚(ギンブナ・ドンコ・ムギツク・カワヨシノボリ・オオシマドジョウ)
梅雨に入りましたが、お天気に恵まれ、気持ちよく淡水魚を採取・観察することができました。
おまけ:スッポンを採取しました。
次回の講座は7月14日(木)
午前「市民、地域主導による再生可能エネルギー普及」午後「地球温暖化対策の動向と省CO2社会に向けた取り組み」を開催予定です。