12月1日(木)午前
第25回「北摂地域の地形と地質」
~地形・地質を知って防災意識を高めよう~
講師 大阪市立自然史博物館 学芸課長代理 中条武司さん
場所 あくあぴあ芥川 多目的ホール
岩石とは・・・
マグマが固まってできた火成岩、堆積・沈積してできた堆積岩、元の岩石から鉱物などが変わってしまった変成岩ができる場所、でき方など具体的な絵や表を用いて説明された。
北摂地域の地形と地質について
・3億年前から超丹波帯・丹波帯が作られてきた。
・プレートの移動の産物として付加体が作られた。付加体には中央海嶺から移動してきた様々な岩石は含まれている。
地震について
・地下の岩盤が破壊される現象。その破壊の衝撃が地震波として地表に伝わることで、地震が起こったことを認識する。
・日本はいくつかのプレートに囲まれている。したがって、プレート境界型地震とプレート内地震が起きる。
・他に内陸活断層地震と火山性地震がある。
・大阪周辺の活断層。高槻には、有馬―高槻断層帯が高槻市南部を走っている。
・地震が起これば液状化をはじめ様々な被害が想定されるが、地形や地質を知ることでどのような被害がおこるかを想定し、備えることができる。
地図を読み取ったり、地域の地質・成り立ちを知ることは減災に重要!
第26回「地層を観察してみよう」
講師 大阪市立自然史博物館 学芸課長代理 中条武司さん
芥川の河原で岩石を集めた。
岩石の色、粒の大きさ・・・など自分たちで考えた岩石の仲間集めをして、みんなに説明した。
講師の中条さんが集めた岩石の解説。
火成岩、堆積岩、変成岩・・・午前の学習をさらに深めていきました。
そして、河原にある岩石は上流から流れてきたものだから、流れてきた岩石の元を確かめることもできるので北摂の山を訪ねてみてほしい。
受講生からは、岩石にも歴史があるんだという感想が聞かれた。
有馬―高槻断層帯、真上断層、安威断層を観察。
災害のリスクは、日本に住んでいるかぎりあるので備えが大切。災害があるとわかっていると備えられる。ネット社会なので、正しい情報を知ることで身を守ることができる。
室内の話だけでなく、フィールドに出て学ぶ楽しさを実感できた講座でした。
次回講座
12月8日(木)午前「高槻の鳥たち」
午後「野鳥を観察してみよう」
講師 あくあぴあ芥川 主任学芸員 高田みちよ さん