(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

内郷の生き残り

2012年12月13日 | ★★★┃ ロ┃ED75総合 |★★★
 そういえば明日でこの写真を撮ってから5年になるのか。


 ED75 129。
 136と共に陸前山王の留置線で2002年から2004年春までの長期間休車を経験し、もう復活しないで終わるんじゃないかとさえ言われたカマ。その129が、今はなき内郷機関区にいたことを知る人は今、あまりいないのではないか。
 それが証拠か正直おぼつかないが、同機の1エンドL側にある筈の連結作業用のジャンパ吊り金具は手元の写真で見た限りなかったようにみえたのだが。
 内郷機関区が廃止になったのは59.2改正の折。129以外はどの1機としてJR化後も活躍できなかった。同区の仲間は初期に製造されたカマばかりで、常磐線の客レ・貨レが多数廃止された際に運用から離れ、その後除籍・廃車になったのだ。
 以後は129だけが長町区⇒仙貨と塒を変えて東北線や常磐線の貨物牽引で活躍するのだが、長町区の他のM型ナナゴ達の中に紛れてしまって、キンタの本格配備開始寸前までは地味な存在になっていた。
 休車中には外板に落書きされたりと酷い目にあったりもした。けれでも、早くに廃車された仲間の念がそうさせたのか直ぐにしっかり塗り直されて2004年の春に他の原色機との交代で136と共に復活。この写真の撮影から10ヶ月後、検査期限到達で運用を離脱するまで東北線や故郷の常磐線で、貨物列車を牽引してしっかり活躍した。
 なんだかんだ色々あった129の一生だけど、最後には務めを全うして終われたから、幸せなナナゴのうちの1両だと思う。


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