いよいよ絵葉書資料館の貴重なコレクションから
毎週一枚、素敵な絵葉書を紹介します。
今回テーマは“お姫様”です!
ただ今神戸市立博物館にて開催中のルーブル美術館展。
企画展では究極のセレブと呼ばれた、
18世紀フランス王家や貴族たちの日常を見ることができます。
私もつい先日お邪魔しまして、その豪華さに思わずため息をつきました。
特にご婦人方の衣装の豪華さには目をみはるばかりです。
そこで今回は感銘を受けた記念に、
絵葉書で描かれた彼女たちのファッションについて連載していきたいと思います。
絵葉書が流行したのは近代に入ってからですが、
隆盛を極めた貴族文化の代表として、脳裏に残っていたのでしょう。
美しいドレスに身を包んだ貴婦人のイラストを度々目にします。
Carl Bring God Jul
革命から100年以上経っても、華麗な貴族趣味といえば、
18世紀に栄華を誇った王宮風俗でした。
現代でもファンタジーや絵本などで見られるお姫様のイメージも、
やはり当時の雰囲気が土台にあるように思えます。
さて、そんなきらびやかなロココファッションで有名といえば、
大きく膨らんだドレスではないでしょうか?
18世紀前半から登場したゴージャスなドレスは、
硬い素材の輪を何十にも重ねた、パニエと呼ばれる下着を着けました。
パニエはたっぷりとした布とフリルを広げ、
造花やレースで飾られたスカートを美しく見せました。
パステルカラーであつらえられた衣装は、
まるでデコレーションケーキのような甘くて綺麗なドレスになりました。
しかしパニエはだんだん装飾を演出するよりも、
スカートを大きく広げることが目的になりました。
その結果、横幅2メートルまで広げるパニエが登場しました。
次回は引き続き、お姫様のファッションを紹介いたします。
他の時代では見られない、
元祖セレブたちの個性に触れていきたいです!
お楽しみに!!
次回は5月30日の予定です