後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔612〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く④ 「アルトエッティングの扉のマイスター」の扉をガン見する。

2023年10月10日 | 美術館・博物館鑑賞
 ライプツィヒ滞在の最終日、ドレスデン国立美術館を訪ねました。ここは2020年11月17日に世界を揺るがす大盗難があったところです。巨額の金銀財宝が盗まれたため、入場の際は厳戒態勢が敷かれていました。
 お目当てのペーター・デルの3枚のレリーフはまたもや見つからず、会場からの美しい町並みだけ撮影したのでご覧ください。





  8月10日(木)、私たちはドイツの臍といわれるアイゼナハに1泊しました。ここにお住まいの友人のエルケさんを訪ねました。お連れ合いのウヴェさんを亡くされたので、昨年に引き続いてお墓参りをしました。今年はミュンヘン在住のお嬢さんがいらっしゃいました。
 世界遺産のヴァルトブルク城でお仕事をしていたのがエルケさんです。お城が見渡せる丘の上で旧交を温めました。



 アイゼナハの次のミュンヘンで息子家族4人と合流しました。ここで3泊することになります。彼らがノイシュバンシュタイン城のツアーに行っている間、私たちはアルトエッティングに向かいました。
 アルトエッティングは日本のガイドブックにはほとんど出てこない町です。ミュンヘンの東約80㎞のところに位置する、昔からの宗教都市です。ドイツの彫刻関係の文献にたびたび登場した地名でした。「アルトエッティングの扉のマイスター」という表記も多く見受けられました。
 ミュンヘンから1時間40分ほどでアルトエッティングに着きました。教会が多いので目差す聖フィリップ・ヤコブカトリック教会がどれなのか判然としませんでしたが、人が多く集まる2つの教会のどちらかがそれでないかと狙いを定めました。
 ありました、ありました。素晴らしく彫りの深い扉のある教会がありました。暗いため撮影が困難な扉でしたが、2人夢中で撮影しました。