後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔624〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑬  バーゼル歴史博物館でリーメンシュナイダー作品を発見、あのヴィジッツの「アダムとエヴァ」も。

2023年10月25日 | 美術鑑賞
 9月4日(月)はトゥールーズからスイスのバーゼルに9時間かけての移動日でした。バーゼルで2泊します。バーゼル滞在は2回目になるのでしょうか。
 9月5日(火)は大聖堂、バーゼル美術館、バーゼル歴史博物館を一気見です。
 まずはライン川を見下ろす大聖堂に着きました。後期ゴシック彫刻だけでなくロマネスクにも関心が向いてきているので、内部の柱頭彫刻や外部のタンパンや彫刻も興味深く見られるようになってきました。





 ゆったりと大聖堂を巡った後は、バーゼル美術館に直行です。入場券売り場の柱がロマネスク柱頭彫刻を思わせて素敵です。



 バーゼル美術館はまさに見どころ満載です。今回びっくりしたのは、ハンス・バンドゥンク・グリーンの作品が多数鑑賞できたことです。グリーンはデューラーの一番弟子で、独特の作風で知られています。こうしたクセのある作家を私は好みます。同じく私好みのグリューネヴァルト磔刑像がここにあり「挨拶」しました。アンリ・ルソーなど他にもたくさんの作品を撮影し、家のパソコンで楽しんでいます。



 一番建物を見つけにくかったのがバーゼル歴史博物館でしたが、一番興奮したのもバーゼル歴史博物館でした。私たちが追跡している後期ゴシック彫刻作品が多数展示されていたのです。周りには人はほとんどいませんでしたが。



 そしてなんと、いままで緑もマークしていなかったリーメンシュナイダーの作品があったのです。聖人像のレリーフの秀作でした。表示によるとリーメンシュナイダー本人の作品です。他にもミヒェル・エーアハルト、ハンス・ヴィジッツ、ショーンガウアーの作品もあるではないですか。
ヴィジッツの「アダムとエヴァ」はバクサンドールの本のカタログに紹介されていたものです。10㎝足らずの秀作です。これを発見して興奮はマックスです。
 大好きなドイツビールで乾杯! でした。