鎌倉の塚越敏雄さんから一斉メールが入りました。《憲法に「緊急事態条項」を入れる危険》というアピールです。拡散歓迎ということで早速皆様にも危機感のお裾分けです。4頁にわたる文章をなんとか掲載することができましたが、少し小さくて読みにくいと思いますが、これが私の今の力量なので勘弁してください。
●塚越敏雄さんからの一斉メール
新型コロナウイルス感染の終息が見えない中、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは、この4年間、鎌倉駅前で毎週行ってきた街頭活動を見合わせざるを
得ない状況が続いています。
ところで、共同通信が3月~4月、郵送方式で行った世論調査(有効回答18
99)によりますと、「緊急事態条項を憲法に新設する案」に賛成51%、反対
47%だそうです。この背景には、新型コロナウイルス感染拡大に対する強い対
策を求める世論があることが考えられます。
さらに、「憲法への緊急事態条項追加」がウイルス感染に役に立たないだけで
なく、基本的人権を根底から脅かす危険なものであることがほとんど報道されて
いないことも、世論調査結果に反映されているように思えます。
今回、「腰越・憲法9条の会ニュース4月号」に掲載した原稿に永井幸寿弁護
士の話をまとめたものを加えてみました。お読みいただき、よろしかったら、拡
散していただけますとありがたいです。
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◆二人羽織の安倍首相
原発再稼働も辺野古米軍新基地建設も進めるべきではない
鎌田 慧(ルポライター)
トランプ米大統領は戦時の大統領を気取り、マクロン仏大統領も
「これは戦争だ」と言い切り、大袈裟な物言いでは人後に落ちない
日本の首相は「第三次大戦だ」と口走ったそうだ。
たしかに世界的な大厄災とはいえ、ドイツのメルケル首相のように、
情理を尽くし、国民にむけて自粛を訴えて感動を与えた政治家もいる。
それと比べるのはどうかと思うが、緊急事態宣言の発令でさえ、
プロンプターに誘導され、秘書官が書いたスピーチを身振りをまじえて
読み上げ、手を振る二人羽織。AI(人工知能)時代のリーダー像。
たよりない。
しかし、危機にこそ強いリーダーが必要だ、と強権に期待する
雰囲気になってきたのは、逆にまた恐ろしい。このような首相を
選び出したのは日本の民主主義の現状の反映と反省するしかない。
大国アメリカは世界最大の核弾頭と世界最強の軍備をもちながら、
世界最多75万人の感染者と4万人の死者を発生させている。生活の
近代化の物差しと格差の物差しは同じではない。
今回のパンデミックは、物質主義への逆襲だったかもしれない。
いま、自粛もなく、まるで隙を突くように進められている沖縄
辺野古での米軍基地建設工事、さらに懲りない原発再稼働。
このコロナの試練を乗り越え、運動にむかう準備は怠らない。
力を蓄えていよう。
(4月21日東京新聞朝刊19面「本音のコラム」より)
●塚越敏雄さんからの一斉メール
新型コロナウイルス感染の終息が見えない中、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは、この4年間、鎌倉駅前で毎週行ってきた街頭活動を見合わせざるを
得ない状況が続いています。
ところで、共同通信が3月~4月、郵送方式で行った世論調査(有効回答18
99)によりますと、「緊急事態条項を憲法に新設する案」に賛成51%、反対
47%だそうです。この背景には、新型コロナウイルス感染拡大に対する強い対
策を求める世論があることが考えられます。
さらに、「憲法への緊急事態条項追加」がウイルス感染に役に立たないだけで
なく、基本的人権を根底から脅かす危険なものであることがほとんど報道されて
いないことも、世論調査結果に反映されているように思えます。
今回、「腰越・憲法9条の会ニュース4月号」に掲載した原稿に永井幸寿弁護
士の話をまとめたものを加えてみました。お読みいただき、よろしかったら、拡
散していただけますとありがたいです。
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◆二人羽織の安倍首相
原発再稼働も辺野古米軍新基地建設も進めるべきではない
鎌田 慧(ルポライター)
トランプ米大統領は戦時の大統領を気取り、マクロン仏大統領も
「これは戦争だ」と言い切り、大袈裟な物言いでは人後に落ちない
日本の首相は「第三次大戦だ」と口走ったそうだ。
たしかに世界的な大厄災とはいえ、ドイツのメルケル首相のように、
情理を尽くし、国民にむけて自粛を訴えて感動を与えた政治家もいる。
それと比べるのはどうかと思うが、緊急事態宣言の発令でさえ、
プロンプターに誘導され、秘書官が書いたスピーチを身振りをまじえて
読み上げ、手を振る二人羽織。AI(人工知能)時代のリーダー像。
たよりない。
しかし、危機にこそ強いリーダーが必要だ、と強権に期待する
雰囲気になってきたのは、逆にまた恐ろしい。このような首相を
選び出したのは日本の民主主義の現状の反映と反省するしかない。
大国アメリカは世界最大の核弾頭と世界最強の軍備をもちながら、
世界最多75万人の感染者と4万人の死者を発生させている。生活の
近代化の物差しと格差の物差しは同じではない。
今回のパンデミックは、物質主義への逆襲だったかもしれない。
いま、自粛もなく、まるで隙を突くように進められている沖縄
辺野古での米軍基地建設工事、さらに懲りない原発再稼働。
このコロナの試練を乗り越え、運動にむかう準備は怠らない。
力を蓄えていよう。
(4月21日東京新聞朝刊19面「本音のコラム」より)