後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔544〕後期ゴシック彫刻を歩く㉗ 作品はもとよりアウグスティーナー博物館(フライブルク)の図録に興奮しました。

2022年11月25日 | 自己紹介
 10月16日(日)、旅の最終盤に差し掛かってインスブルックからフライブルクまでやって来ました。
 前日はインスブルックからの「遠足」でイタリアのシュテアツィングに行って、ハンス・ムルチャーの聖母子像、祭壇などを見る予定でしたが、2人とも発熱があり、自重したのでした。まあ、イタリアと言ってもオーストリアをわずかに越境するぐらいだったのですが。今回の47日間の旅行の中で、唯一計画通り訪問できなかったのがシュテアツィングということになります。他日を期したいと思います。





 フライブルクに着いて直行したのがアウグスティーナー博物館でした。3回目になります。初回の目的はグリューネヴァルトの絵を見ることでした。2回目は後期ゴシック彫刻を見ることでした。ここにはリーメンシュナイダーやシュトースの有名な作品があるわけではありません。しかし、今回新たな発見があり、非常に興奮させられました。

 バクサンドールの本に登場するハンス・ヴィジツの作品が3点、マウホのレリーフが4点、ニクラウス・ハゲナウアー、マイスターHLなどもあるのです。さらに、絵画としてはハンス・バルドゥンク・グリーン(デューラーの一番弟子)が数点もありました。クラナハもあります。



 3階までの吹き抜けの展示場は独特のものがあります。新たに開館したフライジング博物館はこの博物館を参考にしたのでしょうか。

 閉館間際に書籍コーナーに立ち寄り、所蔵作品をドイツ語の文章と写真で丁寧に紹介した207頁の図録を購入しました。ホテルに戻ってからしばらくの間、この本とにらめっこをしていました。




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