矢部顕さんから新年1回目のメールが届きました。多くの人に見てもらいたいです。
■福田三津夫様
1月18日に、岡山県立邑久高校の「地域学」発表会がありました。
この高校では「地域学」のことを「セトリー」(Be a SETOUCHI Leaderの略)と
呼んでいます。邑久高校は岡山県瀬戸内市にある高校です。
12月に、ハンセン病問題に取り組んできたグループの「上映会と詩の朗読会」の
YouTubeを紹介お送りしました。
「地域学」に取り組んできた全てのグループが全校生徒の前で発表するのが1年間の
まとめの会です。
ハンセン病に取り組んだグループの発表を、宮崎さんがYouTubeにアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=xEourBamA64&t=650s
ご覧いただければ嬉しく思います。
矢部 顕
そして、2つのコラムをどうぞ!
◆新年の想い
鎌田 慧(ルポライター)
能登半島に雪が降り積もり、倒壊した家屋の下に埋もれて救いを待ち
続けた多くの人たちがいる。地震から124時間がたって、90代の女性が救
出された。その孤独と寒さとを想像する。どれほどの精神力だったのだ
ろうか。炎上した日航機から無事に脱出できた乗客と乗組員の恐怖と幸
運。新年は幸と不幸とが絡み合ってはじまった。
「今年で90歳になります。まだまだ、がんばりたいと思います」。
ジャーナリストの先輩からの年賀状だ。
老年になっても「降りる」「丸くなる」など許せない時代だ。竹林に
隠居して清談、というような状況ではない。
1988年の「リクルート事件」を喚起させた、自民党政権のカネまみれ
事件。パーティー収入による「キックバック」(還流)の疑惑は、池田
佳隆・元文部科学兼内閣府副大臣の逮捕が始まりで、これから波及しそ
うだ。自民党は「除名」処分にしたが、これで収束させるわけにはいか
ない。
岸田首相は足元が揺らいでいても、いまだなお改憲・軍備拡大、対米
依存を隠していない。自省も自信もない最悪政権だ。
田中・越山会の基盤、柏崎刈羽原発は7基も建設されたが、目下停止
中。巻原発は住民運動によって建設阻止、能登半島の珠洲原発も阻止、
志賀原発は稼働させていない。
改憲、戦争準備、原発拡大。自民党の死を招く欲望は達成させない。
(1月9日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」)
◆「ザ!世界仰天ニュース」…1/9日テレ
森友学園問題…赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘
前川喜平(現代教育行政研究会代表)
9日の日テレ「ザ!世界仰天ニュース」は、森友学園問題の経緯、公
文書改ざんと赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘を伝え
る注目すべき番組だった。
この番組で初めて事件を知った人も多いはずだ。安倍晋三元首相が殺
害され、 菅義偉元官房長官が政権を離れて圧力が弱まったから作れた番
組だろう。
番組では、自分と妻の関与を否定した安倍氏の答弁をきっかけに、佐
川宣寿元財務省理財局長の忖度で改ざんが行われたとされ、ヒロミの発
言も忖度を強調していた。
しかし番組の副題は「文書改ざんの謎」。中居正広は 「こういう風
に(蓋を) される前例」「そういう人(再調査する政治家)が出てきて改め
て解決しようよとか…」など、事件の未解明・未解決を示唆する発言をし
ていた。
最後の雅子さんの言葉には驚いた視聴者が多かったろう。
佐川氏が真相を話してくれたら裁判をやめると語った上で彼女はこう
言ったのだ。
「公文書の改ざんの責任を一人負わされて、このまま佐川さんはつら
い道を生き続けなければいけないんだなと思うと本当に気の毒な気がし
ました。近畿財務局の中で夫が一番の被害者だとしたら、財務省の中で
の被害者は佐川さんなのかなと思います」。
佐川氏が被害者なら加害者は誰なのか。
番組は触れなかったが、それは安倍氏と菅氏だと僕は確信している。
(1月14日「東京新聞」朝刊25面「本音のコラム」)
■福田三津夫様
1月18日に、岡山県立邑久高校の「地域学」発表会がありました。
この高校では「地域学」のことを「セトリー」(Be a SETOUCHI Leaderの略)と
呼んでいます。邑久高校は岡山県瀬戸内市にある高校です。
12月に、ハンセン病問題に取り組んできたグループの「上映会と詩の朗読会」の
YouTubeを紹介お送りしました。
「地域学」に取り組んできた全てのグループが全校生徒の前で発表するのが1年間の
まとめの会です。
ハンセン病に取り組んだグループの発表を、宮崎さんがYouTubeにアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=xEourBamA64&t=650s
ご覧いただければ嬉しく思います。
矢部 顕
そして、2つのコラムをどうぞ!
◆新年の想い
鎌田 慧(ルポライター)
能登半島に雪が降り積もり、倒壊した家屋の下に埋もれて救いを待ち
続けた多くの人たちがいる。地震から124時間がたって、90代の女性が救
出された。その孤独と寒さとを想像する。どれほどの精神力だったのだ
ろうか。炎上した日航機から無事に脱出できた乗客と乗組員の恐怖と幸
運。新年は幸と不幸とが絡み合ってはじまった。
「今年で90歳になります。まだまだ、がんばりたいと思います」。
ジャーナリストの先輩からの年賀状だ。
老年になっても「降りる」「丸くなる」など許せない時代だ。竹林に
隠居して清談、というような状況ではない。
1988年の「リクルート事件」を喚起させた、自民党政権のカネまみれ
事件。パーティー収入による「キックバック」(還流)の疑惑は、池田
佳隆・元文部科学兼内閣府副大臣の逮捕が始まりで、これから波及しそ
うだ。自民党は「除名」処分にしたが、これで収束させるわけにはいか
ない。
岸田首相は足元が揺らいでいても、いまだなお改憲・軍備拡大、対米
依存を隠していない。自省も自信もない最悪政権だ。
田中・越山会の基盤、柏崎刈羽原発は7基も建設されたが、目下停止
中。巻原発は住民運動によって建設阻止、能登半島の珠洲原発も阻止、
志賀原発は稼働させていない。
改憲、戦争準備、原発拡大。自民党の死を招く欲望は達成させない。
(1月9日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」)
◆「ザ!世界仰天ニュース」…1/9日テレ
森友学園問題…赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘
前川喜平(現代教育行政研究会代表)
9日の日テレ「ザ!世界仰天ニュース」は、森友学園問題の経緯、公
文書改ざんと赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘を伝え
る注目すべき番組だった。
この番組で初めて事件を知った人も多いはずだ。安倍晋三元首相が殺
害され、 菅義偉元官房長官が政権を離れて圧力が弱まったから作れた番
組だろう。
番組では、自分と妻の関与を否定した安倍氏の答弁をきっかけに、佐
川宣寿元財務省理財局長の忖度で改ざんが行われたとされ、ヒロミの発
言も忖度を強調していた。
しかし番組の副題は「文書改ざんの謎」。中居正広は 「こういう風
に(蓋を) される前例」「そういう人(再調査する政治家)が出てきて改め
て解決しようよとか…」など、事件の未解明・未解決を示唆する発言をし
ていた。
最後の雅子さんの言葉には驚いた視聴者が多かったろう。
佐川氏が真相を話してくれたら裁判をやめると語った上で彼女はこう
言ったのだ。
「公文書の改ざんの責任を一人負わされて、このまま佐川さんはつら
い道を生き続けなければいけないんだなと思うと本当に気の毒な気がし
ました。近畿財務局の中で夫が一番の被害者だとしたら、財務省の中で
の被害者は佐川さんなのかなと思います」。
佐川氏が被害者なら加害者は誰なのか。
番組は触れなかったが、それは安倍氏と菅氏だと僕は確信している。
(1月14日「東京新聞」朝刊25面「本音のコラム」)