後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔287〕周知の事実ですが、清瀬(東京)の放射線量は郡山(福島)より高いところがあります。

2020年07月30日 | 市民運動
  福島原発事故以来地道に放射線量を量り続けてきた団体が清瀬にあります。猛暑の夏もコロナ禍の現在もマスクをつけながら傘を差しながらの活動です。
 時々朝日新聞に「福島県各地の放射線量」が小さく掲載されます。2020年7月25日の主な都市の線量は以下の通りです。

・福島 0.13(毎時マイクロシーベルト)
・郡山 0.07
・いわき 0.06
・南相馬 0.06
・南会津 0.04
・白河 0.06
・飯舘 0.207
・浪江(赤宇木) 2.337
・浪江(下津島) 0.311
・会津若松 0.05

 放射能から子どもを守る会・清瀬が量った線量と比較してみてください。
 放射線量が高いのは清瀬だけではありません。日本国中で「監視」する必要があるのではないでしょうか。


■放射能から子どもを守る会・清瀬はこんな活動をしています

                              福田 緑(放射能から子どもを守る会・清瀬 事務局)

 放射能から子どもを守る会・清瀬(旧「さよなら原発・いのちとくらしの会@清瀬」)は2011年の福島原発事故以来、多くの方々の協力を得て毎年清瀬市内の公園や児童遊園など(市内130施設中昨年は63施設の231地点)の放射線量を測定し続けてきました。しかし、それぞれの家庭の事情で転居するなどして、2017年までの2年間は天野登会長一人で放射線量調査を続けてきたのです。2018年からは会の名前を「放射能から子どもを守る会・清瀬」と改名し、会員が少しずつ増えて2020年現在は11名となりました。ただ、現在実際に調査で動けているのは4名です。
 今年は新型コロナの感染予防のため、Stay Homeでずっと検査が行えずに来ましたが、7月21日には、例年の調査で放射線量が気になっている市内の神山公園と上清戸公園の2カ所を専門家に計測していただきました。この日は3秒ごとに計測値を出してくれる線量計で471地点を計測しました。その結果、1時間あたりの放射線量が0.08マイクロシーベルト(μSv/h)註を超える地点が神山公園で10カ所、上清戸公園で5カ所ありました。例年調査結果を発表している「きよせの環境・川まつり」はコロナ禍で中止となっていますが、小さなお子さんがよく遊ぶ場所ですので、少しでも安全に遊んでもらえるように市や専門家と相談しながら注意点をお伝えしていきたいと思っています。





 毎年のこうした調査活動にはエネルギーも費用もかかりますが、私たちのわずかな会費で賄っているのが現状です。市の放射線量調査は2011年6月から2012年3月まで市内の学校や公園などの14カ所で月に一度行われていましたが、2012年の4月以降は清瀬小学校で月に一度の定点観測が行われているだけで、幼いお子さんたちの遊ぶ公園や児童遊園は含まれていません。今回の調査には市職員の立ち会いを得ることができましたので、今後市とも連携して進めていければと思っています。
 本会の活動に関心がある方、詳細を知りたい方は「ゆめ通信」の発行元にご連絡ください。いずれホームページを作って本会の活動の様子をお知らせしていければと考えています。

[註]追加被ばく線量は年間1ミリシーベルト(mSv/y)と国際基準で決められています。これを単純に365日と24時間で割っていくと約0.114μSv/hとなります。国はこれに自然放射線量分0.04μSv/hと生活パターンを加味して、0.23μSv/hを基準としています。しかし、幼い子どもたちが受ける放射線の影響は大人よりもはるかに大きいと言われていますので、本会では公園などで0.1μSv/hあれば高いと判断し、0.08μSv/h以上は要注意と考えています。


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