エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

甲斐源氏・武田氏の故郷、谷戸城址

2011年08月31日 | 遺跡
甲斐武田氏の祖、清光の居城である。



典型的な山城である。
いまはもうその雄姿を見ることはできないけれど、土塁が残っていて往時の「よすが」を探せるのである。



城の頂上へと入り込む麓である。



土塁は、まさに曲輪跡である。



谷戸城は吾妻鏡にみえる「逸見山」に比定されており、甲斐源氏の祖とされる逸見清光の居城とされている。
地元ではこの山を城山と呼んでいるのである。



『吾妻鏡』の治承4年(1180年)9月15日条に拠れば、武田信義ら甲斐源氏一党は源頼朝の挙兵に際して「逸見山」に集結し頼朝からの使者を迎えたとある。



源頼朝の挙兵を記憶する場所でもあるのだ。



谷戸城一帯は、国の史跡として保全されている。
林を造成して山を守ろうとしている。



それなりに下草も刈られている。
この城跡の二の曲輪から、八ヶ岳が望める。



立地の良い山城であったことが偲ばれるのである。
吾妻鏡に記された谷戸城である。






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