エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

貴花カタクリ

2015年04月17日 | ポエム
貴花かたくり、である。
いまが見頃、とばかりに競い咲いている。



カタクリは斜面に咲くのだけれど、このキバナカタクリは山の上で花開く。
その咲く場所の剪定・・・もしカタクリが選んでいるのだとしたら潔い。

映像を記録するものとしては、極めて楽である。
見るものとしても、楽なのである。



何より、丈が高いのである。
そして咲き方にケレンミが無い。



花は、黄色である。
その色合いが尊いから「貴花」と名付けたのだろうと、一人合点する。



季節はまさに、落椿の時。
山の気候は、里よりも半月は遅れる。

だから、いまが見頃なのだ。






「さざめける貴花カタクリ山の上」







一輪だけ見ても、由々しきほどに清楚である。
群れて咲き、風に揺れる様もあでやかである。



背景に、落椿を配してみたのである。



一輪で見ても、群れている提までも美しいし気高いのである。
この花は、いつまでも見ていたい。
決して飽きる事はないのだ。



句友たちに、この写真をプリントして渡そうと思う。
皆、喜んでくれるだろう!

俳句が上手く詠めたら、写真俳句にしても良い。
だがしかし、詠めないのは野人の非力である。
そう思うと、それは寂しい。



      荒 野人