竹秋である。
春荀がニョキニョキと天を指してゆく。
新竹が、皮を剥いで伸びてゆく。
それと軌を一にして、竹の葉が茶色に変わっていく。
竹の秋と云われる所以である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/4a/0e0fec46d5a3d3368d08a49a92d84b16.jpg)
竹林は、まばらに見えるほど手入れが良い。
密集すると、竹の成長を阻害する。
山で、植林した樹の枝打ちをしなければ山が荒れるし、樹は売り物にならない。
木の節が多くなって、柱にはならないし精々「板塀」程度にしかならないのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6b/721fdc11738eedeacce2a1a34dd6a83b.jpg)
竹林で、耳を澄ましてみるが良い。
さわさわと葉擦れの音が、耳に心地良い。
夢見心地の境地である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/b8/3ccda95cf158515feb4b71049d12cfe0.jpg)
「竹の秋葉擦れの音の流れ来る」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/ac/225db1f685626909791c9ca89d778edc.jpg)
竹林の小径をそぞろ歩くのは、気分が宜しい。
この竹林の横には湧水の流れが、ささやかな音が聞こえてくる。
そう、母の心音のようにである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/3d/7b524c85e020f256822d2fd9cd5f415f.jpg)
水の流れと、葉擦れと・・・それらの音のバランスが安寧を与えてくれるのだ。
竹林の向こうの光が柔らかい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c0/b7efda51442e92d5735e15c24ab1f79e.jpg)
春荀は、柔らかく美味い。
エグミの細やかさが。良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/31/043aef0a43b48beda7ffd7a48d920d90.jpg)
ぼくはひたすら歩いた。
一人で散策していると、刹那だけれど「静謐」に包まれるときがある。
それは、やはり葉擦れと湧水の流れの音が醸し出す「静謐」であるのだ。
無音だったら、静謐は訪れない。
雑味が無ければ、味覚は研ぎ澄まされないのと同じである。
今日、タケノコを頂いた。
採れとれのタケノコである。
明日は、三度目のタケノコご飯である。
荒 野人
春荀がニョキニョキと天を指してゆく。
新竹が、皮を剥いで伸びてゆく。
それと軌を一にして、竹の葉が茶色に変わっていく。
竹の秋と云われる所以である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/4a/0e0fec46d5a3d3368d08a49a92d84b16.jpg)
竹林は、まばらに見えるほど手入れが良い。
密集すると、竹の成長を阻害する。
山で、植林した樹の枝打ちをしなければ山が荒れるし、樹は売り物にならない。
木の節が多くなって、柱にはならないし精々「板塀」程度にしかならないのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6b/721fdc11738eedeacce2a1a34dd6a83b.jpg)
竹林で、耳を澄ましてみるが良い。
さわさわと葉擦れの音が、耳に心地良い。
夢見心地の境地である。
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「竹の秋葉擦れの音の流れ来る」
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竹林の小径をそぞろ歩くのは、気分が宜しい。
この竹林の横には湧水の流れが、ささやかな音が聞こえてくる。
そう、母の心音のようにである。
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水の流れと、葉擦れと・・・それらの音のバランスが安寧を与えてくれるのだ。
竹林の向こうの光が柔らかい。
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春荀は、柔らかく美味い。
エグミの細やかさが。良い。
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ぼくはひたすら歩いた。
一人で散策していると、刹那だけれど「静謐」に包まれるときがある。
それは、やはり葉擦れと湧水の流れの音が醸し出す「静謐」であるのだ。
無音だったら、静謐は訪れない。
雑味が無ければ、味覚は研ぎ澄まされないのと同じである。
今日、タケノコを頂いた。
採れとれのタケノコである。
明日は、三度目のタケノコご飯である。
荒 野人