酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

【よよよ工房】 これってすごくない?(^。^)

2011-11-10 23:46:58 | 技術系
昨夜はかなりあきらめモード。
さすがに、あの状態で復旧は不安要素が多すぎる。
まずは、剥がれたパターンが目で追えないこと。
自分が老眼になっているせいもあるが、バッファローUSBの造りがしっかりしており、高級なレジスト処理がされているのが支障となっている。
それと、取れていたチップコンのハンダ付けがちゃんとできたかの確認が取れない。
さらに、あれだけの破壊が起こったのだから、積層基板の内部断裂の可能性だってある。
さらにさらに、信号線2本の間隔が0.1mmくらいで、LSIピッチの0.2mmより狭く、ハンダ付けの限界を超えている。
どれか1つでも当たれば全部パーだ。
早朝『復旧可能性は極めて低い』とM子♂さんにメール。
「なんとかお願い。5000円くらいは払うから」
いやいや、金はいらんのだけれど、この状態は日本全国で探しても確実に復旧できる業者なんていないだろう。
『しょうがない、フルパワーでやるしかないか』

昼休み、とある場所で実体顕微鏡を使うことができた。
『おー、さすがに虫眼鏡レベルとは比較にならんな』
幸いチップコンのハンダはショートしていないし、ちゃんと付いているようだ。
剥がれたプリントパターンも確認できた。
最後まで終えなかった配線パターンも予想通りの部品につながっているようだ。
『こんな機器が簡単に使える環境って・・・M子♂さんもすごいラッキー』
普通の人だったら絶対に身近にはない。
さてさて、ここからは腕の見せ所である。
超ウルトラ級のハンダ付けをやってみて、それで動かなかったら基板内部破壊だからコレはもう絶対復旧不可である。
専門業者であれば全く同じメモリーを破壊してメモリーチップの移植をするのだろうが、それをやってくれる業者っているのだろうか。
おそらく金額も10万円は取らないと元が取れないはず。
実はあの極小ハンダ付けよりもそのほうがよっぽど簡単で、M子♂さんに「金に糸目はつけない」と言われたら私ならやるだろうけど。

『これでどうだ!!!』

赤丸の芸術的ハンダ付けを見よ!

動け!・・動け!・・動け!動け!・・・・動いてよ~
エヴァンゲリオン風に叫びながらパソコンにコネクタを差し込む。

『おーー、奇跡』
ランプは点いた。
『ヤターーー認識成功』
PCへのファイル移動にかかる。


【ピボッ!・・・】
なんと最初の5分、ファイル移動の10分の1が進んだ辺りで「デバイスが見つかりません!」
なんとリード線のハンダ付けが取れてしまった。

その後、約30分程苦労しまくって奇跡的にハンダが付いた。
速攻でセロハンテープで動かないように固定。
見よ!シャープペンの芯先に2本のリード線をハンダ付けするようなもんだぜ。



机を揺らさないように、ハンダが剥がれないように祈りながら・・・
『くそー、M子♂さん大量に入れてやがるなぁ』
小さなファイルがたんまり3GB、転送時間は優に40分を超えた。
その間祈りながら・・・コピー終了。
明日DVDで渡してあげよう。
繰り返すが、こんなに楽しませてもらったので、お金はいらない。

【誰かできるもんならやってみな by よよよ工房】