勤政殿の周囲の欄干には四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)と12支の動物の石像がぐるりと配置され、建物を守護しています。
刻まれている表情はどちらかといえばユーモラスですが、四方八方に睨みをきかしているのでしょう。
勤政殿の周囲の欄干には四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)と12支の動物の石像がぐるりと配置され、建物を守護しています。
刻まれている表情はどちらかといえばユーモラスですが、四方八方に睨みをきかしているのでしょう。
顏彩の美しい模様が映える「勤政殿」
屋根の棟木の上には雑像(チャプサン)という人形が並んでいます装飾と魔よけをかねたもので建物の地位と風格によって数が違い、一般的には5個ですが、勤政殿の雑像は7個-『西遊記』の名になっており、三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、麻和尚などの順に並んでいます。
中には玉座(御座)、その後ろの屏風には朝鮮の名山が描かれています。絵は「日月五峰山図」といって、王の権威の象徴で、王が出向くときには屏風も必ず一緒に運ばれていきました。
天井には金の龍が描かれています
西側から見た写真です
「勤政殿」は現残する朝鮮時代最大の木造建築
❉王の即位式などが行なわれた場所です。1394年に建てられましたが、文禄の役の際に焼けてしまい、現在は1867年に再建された建物。
石畳に立つ「品階席」:王宮の儀式の際に臣下が座る位置を示します❉殿に向かって西側(左)に武官が座り、東側(右)に文官の席でした。 左は「正一品」から「正九品」、右は「従一品」から「従九品」です
殿の上がる階段の中央は「踏道」(タブト):輿に乗った王が通り過ぎるので段がありません。
彫られた2羽の鳳凰は、朝鮮の王と王室の象徴です。