最近は安定志向の若い人が増えているのでしょうか。インターネットの普及で週末起業や副業、サイドビジネスといった言葉はよく見かけるようになりましたが、きちんとした事業としてやっていく起業家志望者は減っているようですね。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経新聞に次のような記事がありました。
「都内自治体 中小の事業承継支援」
・東京都内の自治体で中小・零細企業の事業承継への支援を強化する動きが広がっている。
・新宿区は中小企業対策の一環として「高田馬場創業支援センター」(仮称)を高田馬場駅近くのシルバー人材センター跡地に開設する方針。
・先代から受け継いだ資本やノウハウをもとに、~事業承継による第二創業を目指す後継者の利用を主に想定する。
・一方後継者を育てようとする経営者を支援するのは港区。来年1月から「事業承継セミナー」を計40社を対象に順次開く。
・豊島区は区が実施する「としまビジサポセミナー」で事業承継の成功例・失敗例を紹介する講演を9月に実施。区内の業者ら約30人が参加するなど関心が高まっている。
・今月8日には独立行政法人の中小企業基盤整備機構も港区のニッショーホールで「事業承継フォーラム」を開催。後継者教育や税制、M&Aなどについて相談会を設ける。
(引用:2010/10/06 日本経済新聞より)
とのことです。
日本が高齢化社会を迎えているのはご存じの通りですが、中小・零細企業の後継者問題として最近では子供が家の事業を継ぎたがらないことが多くなっているようで、事業承継対策が国や自治体で重要課題となっているようです。
日本の経済の勢いが失われていくのが心配ですね。
一時の起業ブームやベンチャーブームといったものもありましたが、最近の新入社員意識調査等では次のような傾向が。
- 「今の会社に一生勤めようと思っている」が過去最高を6年連続更新(57.4%)/「社内で出世するより、自分で起業して独立したいと思う」が過去最低を7年連続更新(12.8%)
(出所:公益財団法人 日本生産性本部 2010 年度新入社員 意識調査より)
- 新入社員の就労意識は平成22年度では、「定年まで同じ会社で働きたい」61% 「自分に向かないと思えばすぐに転職したい」39%
(出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 平成22年度新入社員意識調査アンケートより)
ということで、若い人達が積極的にリスクを採りたがらないような傾向が見られるようです。
私も、親の後を継いで商売をしていたのを結局事業承継に失敗しているわけですが、それを後悔はしていません。それらを含めて今の私がありますし、それによって成長できた部分もあると思います。
日本がもっと敗者復活のしやすい仕組みを整えた国になれば、経済も活性化してくると思うのですが、特に若い後継者の方々には頑張って欲しいですね。
親の商売が大変な現状を見てきて育つせいか、「あんな苦労はしたくない」「借金を引き継ぐのはいや」といったことを考えてしまうのかもしれません。
しかしながら新規創業者と比べて、先代から引き継ぐ資本、設備、ノウハウ、取引先・・・といったベースがあることは一方で恵まれているはずです。それらを生かして第二の創業をするって、わくわくしないでしょうか。
さあ、あなたのビジネスでは、次の世代交代に向けて準備はされていらっしゃいますか?
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