カテゴリーマネジメントというと、なんだか難しそうで大げさになるのですが、要はお客様目線で売場がつくられているかどうかではないでしょうか。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経産業新聞に次のような記事がありました。
「レンジがキッチン 加工食品、鍋感覚で加熱」
・電子レンジで加熱する新しいタイプの加工食品が登場している。
・日本水産が9月1日に発売した「レンジで簡単おいしい煮魚の素」は煮魚が電子レンジで簡単につくれる。
・料理専門家は「鍋で煮たよりおいしい」と、出来上がりに驚く。
・こうや豆腐トップの旭松食品はレンジで調理する「くちどけこうやとうふ」を発売した。キューピーの子会社サラダクラブは電子レンジで蒸し野菜ができる「レンジで簡単蒸し野菜」を野菜が好きな女性を主なターゲットにして発売した。
(引用:2010/10/25 日経産業新聞より)
とのことです。
手作り料理が食べたいけれど、調理が面倒。
あるいは、煮魚や高野豆腐は、調味料や火加減などが難しいなどの理由で家庭では敬遠されがちです。
なるほど料理の本やネットで煮魚のつくりかたを見ると醤油が~ccで酒が~ccで・・・などと書いてあるとめんどくさくなる気持ちはわかります。
単に比率で書いてくれればまだ覚えやすいですよね。
和食の場合は基本となる調味料や配合があって、私的には西洋料理よりも和食の方が取っつきやすいようにも思います。
余談ですが、いわゆる「八方だし」というのが基本の比率になりますが、煮魚の場合だと出汁を使わずに、
醤油:本みりん:酒・・・1:1:6~8くらいでしょうか。
煮魚に水や砂糖を入れるお宅もあると思うのですが、調味料の種類が多くなるとそれだけややこしくなりますし、水を入れると味がぼけるように感じますので、個人的には入れない方が味がシャープになっておいしいように思います。
少し料理に明るい人なら、レンジより鍋で煮る方が簡単で楽だという人もいるでしょう。逆に言えば、レンジで作るときは鍋とは全く違う調味料の配合になってしまいますので普通の人が自分でやるのは無理ですね。
スーパーで惣菜をつくっている時も、手間を省くために炊飯器を利用して煮物をつくったりすることがありましたが、煮詰まらないのでさらっとしており、おいしく作るためには調味料の分量も何度も実験したりしていました。
と、まあ鍋で作る方がよっぽど簡単に思うのですが、それでも料理がめんどくさい人からすればレンジで調理をすませてしまいたいニーズは多いのでしょう。
こうしたレンジで調理するタイプの食品は最近多く発売されており、最近では「カップヌードルごはん」とか「キューピーレンジクック」などがあるようです。
こうした商品を単発のヒットで終わらせないためには、やはり多くの種類が欲しいですよね。
そうなると一つのメーカーの商品だけでは賄うのが難しくなりますから、「レンジで調理」という括りで、各メーカー商品や生鮮の素材を含めての新しいカテゴリーで売場づくりが求められます。
こうしたレンジ商品がどーんと一ヶ所に豊富に揃えられており、それに要する生鮮食品も買いやすいところにあれば便利なのですが、なかなかお目にかかっていません。
今後レンジ商品は、若い料理を知らない人や、忙しくて料理をする暇のない人だけでなく、高齢社会の日本ではお年寄りにもニーズがあると思われます。
単品管理に徹底してこだわる企業だと、こういった売場づくりは管理上めんどくさいと思われるのですが、お客様目線になったときにどちらの売場が親切でお買い上げに繋がるでしょうか。「買いやすさ」「楽しさ」「利便性」を考えれば、ぜひ売場づくりにチャレンジしてみるのも良いと思います。
さあ、あなたのビジネスでもお客様目線の売場づくりをしていらっしゃいますか。
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