フジミ1/72のA-7Eコルセア2です。キットは80年代後半の開発で、バリエーション展開のための部品構成が大きな特徴ですが、現在の目で見て精度はやや高くないようです。そのためヤスリがけ後のスジ彫り復活や、着陸状態での脚のバランス取りに手間がかかってしまいます
製作はパイロットを乗せるために、浅い床を下げてシート交換するなどコクピットに手を加えた以外はストレート組み。塗装と収納を考慮して、以前から指摘されている主翼と胴体との接合部は消さずに、フィクションのパネルラインとしてあります
武装は80年代後半に使われた誘導爆弾とハームミサイルを選択。キットのものに変えて、ハセガワやイタレリのキットからミサイルや爆弾を流用しています。無骨で頑丈そうな外観のA-7にはロービジと汚しのイメージが強いと思われましたので、塗装はロービジのゴーストグレイ単色を選び全て筆塗り。モデルマスターのダークゴーストグレイとRLMライトグレイの混色を基本に、細部はタミヤアクリルとアクリルガッシュを使用。DUOアクアオイルの黒と茶でスミ入れとウオッシングして、汚し仕上げをしています。
マーキングは92年に発売された特別版「デザートストーム」のデカールから、湾岸戦争に参加した第46攻撃飛行隊「Clansmen」のマークを選択。パネルラインの位置が実機とキットではズレが見られるようで、特に機首の機番とインテーク表示、爆撃マークが説明図中の所定の位置に張る事ができず、実機どおりのマーキングにはなっていません。と、いうことで、このマーキングは私的には映画撮影用のレプリカと言う設定にしています。