ファッション誌編集者に聞く!「相手に喜ばれる差し入れの極意」(フレッシャーズ) - goo ニュース
学生時代、仲間内への差し入れなら缶ジュースやコンビニのアイスでも充分喜ばれたけど、社会人ともなれば贈る相手は取引先だったり目上の方だったり......。いったい何を差し入れたら喜ばれるのでしょうか。誰か教えて!
今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、ファッション誌やカタログを数多く手掛ける、編集者歴8年の山元さん(仮名)。ロケや取材などの場面で、スタッフの食べ物や飲み物を用意するのも編集者の仕事です。「気が利くね」と褒められる差し入れのコツを聞きました。
■まずは相手を知ること
「相手がすでに知っている人なら、趣味趣向に合わせたものをチョイスするのが一番です。そのために普段から相手をよく観察したり、何気ない会話から好みを把握しておくとのちのち活かすことができます。お酒が好き、なんて些細な情報もヒントになりますよね。初めて撮影や取材をするタレントやモデルもいますから、テレビや雑誌で好きな食べ物をリサーチしたり、本人のブログから好みを導き出したりもしていますよ」 高価なものではなくとも、一番うれしいのは「好きなもの」。それを知るために、下調べや相手とのコミュニケーションが必要なのですね。では、誰にでも受け入れられる差し入れについても教えてください。
■自分だけの『鉄板差し入れ』
「自分が食べておいしかったと思えるものを選ぶのが基本ですね。また、何かひとつ、自分の『鉄板差し入れ』を決めておくとよいでしょう。私は会社の近所で買えるたい焼きをよく持っていきますね。自宅や会社近くの名物や老舗の味は『これ、地元で有名なんです』と、会話を弾ませるきっかけにもなります。何の思い入れもないものではそんな会話もできないですからね」 相手と初対面のときの手みやげは、自己紹介代わりになるものを選ぶといいのですね。では差し入れをする先が会社や大人数の場合はどうしたらよいのでしょう?
■シチュエーション別・傾向と対策
「たとえば女性が多い場所なら、流行りものや話題性のあるものですね。『行列のできるあのお店で買ってきました』と一言添えれば、そこから『知ってる!』『その近くの◎◎もおいしかったよ』と会話が広がって場も盛り上がります。また、男性が多い場所や、体力勝負の現場なら、がっつり食べられるよう量を重視。年齢層が高めのときは油っぽいものは避けてヘルシーなものを選ぶと喜ばれます。季節感も大切ですね! 旬のフルーツだったり、寒い日にはおでんやホットコーヒーなど温まるものを用意すると、相手もうれしいのではないでしょうか」
ベストなのは気軽に手を伸ばしてもらえるもの。お菓子は個包装のものがいいですし、パンを差し入れるときは一口サイズに切ってみてもよいでしょう。相手が手に取りやすいものを選んだり、贈る相手へのちょっとした気配りが、一番大切です」
差し入れを選ぶときは「想像力」を働かせて、相手が手を伸ばす場面まで思い浮かべるようにしましょう。
■ひとことアドバイス
「極端な話、差し入れがなくて怒る人はいないし、なくて困るものではないんです。これはお腹を満たすためというより、場の"雰囲気作り"のために用意する小道具。気持ちよく仕事してもらいたい、という心遣いが差し入れになるんです」 おいしいから、だけではなく「心遣いがうれしいから」相手は喜ぶのですね。なんだか次の差し入れ選びが楽しみになってきませんか? 心をこめた差し入れで、「また一緒に仕事したい」と相手に思わせたいものですね。
人間関係を円滑にする小道具として、差し入れも上手に利用するのは面白いものですね。