通勤電車“第二の人生” 東南アジア、引く手あまた(産経新聞) - goo ニュース
東南アジアで、日本で使われていた中古の通勤電車に熱視線が注がれている。冷暖房が完備され故障も少ない日本の車両は、現地で「途上国でもメンテナンスしやすい設計で、非常に品質が高く豪華」と評判。安価な「メード・イン・ジャパン」として引く手あまたとなっている。
今月には、JR東日本の203系電車30両が、数日間かけて川崎市の埠頭(ふとう)で貨物船に積み込まれ、8日にフィリピンに向け出航した。国鉄時代の昭和57年から常磐線と東京メトロ千代田線で通勤の足として使われ、今年9月に引退したばかりの車両だ。
JR東日本東京支社は「面倒を見てきた車両が海外で第二の人生を歩むのは喜ばしい」と話す。JR側にとっても、廃車費用を削減できる利点があるという。
国際協力機構(JICA)によると、中古車両の譲渡要請が特に多いのはフィリピンとインドネシア。左右のレールの間隔(ゲージ)が日本と同じで、大規模な改造をせずに走らせることができるためだ。ゲージが異なり、改造工事が必要となるミャンマーやタイなどでも人気だ。
輸出関係者によると、日本製の新車を導入する場合の相場は1両当たり1億~2億円程度だが、中古なら輸送費を含めても1両1千万円程度で済む。
まだ日本の技術も捨てたものではないようです。
通勤電車の第二の人生が海外で待っているようです。
海外旅行に行った時もしかしたらなつかしい電車に出会えるかも。