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クリスマスツリー、環境に優しい天然木

2011-12-14 17:39:50 | Weblog
クリスマスツリー、環境に優しい天然木(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース

 天然木を模したプラスチック製のクリスマスツリーは、手軽で、一見環境にも優しいように思える。しかし温室効果ガス排出量や廃棄された際のスペースなどの環境コストが、その利点をはるかに上回っていることがわかった。環境保護団体ではこのクリスマスシーズンには「本物の木を使う」よう、消費者に呼びかけている。

「すべての環境保護団体や科学者が本物の木を使うよう勧めるはずだ。議論の余地はない」と、全米クリスマスツリー協会の広報担当者リック・ダンジー氏は話す。「いまもプラスチック製のツリーを勧めるのは、もはやこうしたツリーの販売業者だけだ」。

 天然木を模したツリーは、ポリ塩化ビニル(PVC)というプラスチックで作られているが、PVCは石油を原材料としており、鉛などの有害物質を含む恐れもある。さらに、米商務省によれば、プラスチック製ツリーの80%は中国製だが、中国の電力の大部分は最も環境負荷が大きな燃料源の1つである石炭火力によりまかなわれている。

 製造後も、こうしたツリーは多くの場合ディーゼル燃料を使う船で大洋をまたいで輸送されるため、地球温暖化の要因となる温室効果ガスの排出量はさらに増す。

 プラスチック製ツリーは再利用が可能だが、それでもその寿命は短い。「平均的な家庭におけるプラスチック製ツリーの使用期間は5~6年で、その後は廃棄され処分場に送られるが、生分解性素材ではないのでそのまま残る」と、自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)でニューヨーク州支部の責任者を務めるビル・アルフェルダー氏は指摘する。

 対照的に、天然木は完全にリサイクルが可能で、アメリカ国内に多数存在する樹木農場で栽培され、約10万人の雇用を生み出している。

 加えて、販売される天然木のクリスマスツリー1本につき、約9本の木がそのまま農場で成長を続け、望みの高さになるまで栽培される。「アメリカには約1万2000の樹木農場があり、ここで現在栽培されている木は約4億本にのぼる。つまり栽培中のクリスマスツリーの数は、アメリカの総人口を上回るということだ」とアルフェルダー氏は解説する。

 切り倒されて出荷される日が来るまで、残されたツリーは酸素を供給し、地下水を浄化し、土壌の流出を防ぎ、鳥類や哺乳類、昆虫のすみかとなる。

時代は変わるものですね。
かつては森林資源の保護のため天然木を使わないようにと言われていたこともあったのに、
天然木のほうが環境に良いということもあるようですね。


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