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しずかに流れるみどりの川 白水社 このアイテムの詳細を見る |
天気 のち
ユベール・マンガレリ 著 : しずかに流れるみどりの川
を、読みました。
主人公は少年は、ある町の小さな家に、父と二人で住んでいます。
仕事を解雇された父との貧しい生活で、少年は草のトンネルを歩き
以前見た、みどりの川を思います。
とても繊細で、そのまんまフランス映画のような作品です。
こんなにもひっそりとしているのに、強烈な力を感じる物語・・・。
フランス語で読めたら、もっと感動するのだろうな。
以前、同作家の終わりの雪という作品を読みました。
この作品は、設定が大変似ていていわゆる焼き直し
だと思えてならないのですが、二つの作品はしかし
陰と陽の対極にあり、感じる雰囲気は全く違います。
私は自分とは反対の、明るいものに憧れるので
終わりの雪よりも、今回の作品の方が好きでした。