女たちは二度遊ぶ 角川書店 このアイテムの詳細を見る |
天気 朝はひるからけど冷えてきた
吉田修一 著 : 女たちは二度遊ぶ
を、読みました。
全11編の短編集で、それぞれ“~女”というタイトルが
ついていました。その中に一つだけ最初の妻という
タイトルの物語があって、そのお話しが一番心に残りました。
一編一編の物語に登場する女性は全て、通りすがりの女
という感じで登場し、男の視点で物語は語られます。
その間柄はどれも愛や信頼などから、遠いところにあるようで
女性は全て“女”と表記されていました。
他の方の感想で、この女という表記やおまえという
呼び方がなんとも屈辱的で、とても不快だったというのが
あったのですが、私は全く引っかからずに読んでしまいました。
作者は長崎県出身で、九州男児。
私もさすがに、100%九州男児な男性は勘弁して欲しいと思いますが
読んでいる時は、全くその点に引っかからなかった
ところを見ると、結構これでも九州の女なんだなぁ~。と
思いました。
すれ違ってゆきながら、女の強かさをそこはかとなく感じてしまう
短編集でした。