ビルマの竪琴 (偕成社文庫 (3021)) 竹山 道雄 偕成社 このアイテムの詳細を見る |
天気 朝は22度涼しい~けど、昼は暑!
武山道雄 著 : ビルマの竪琴
を、読みました。
長い間、「読まねばならぬ!」と、思っていたこの物語を
意外な出会いで読みました。
キャンディーが通っている、公文教室の本棚にあったのです。
早速借りてもらって読みました。
主人公は水島上等兵。精悍な青年で、隊長や戦友からも
厚い信頼を寄せられています。
水島が属する隊は、歌う部隊とも呼ばれていて、
南方の辛い戦地にあっても、声を高らかに美しい歌を
歌いながら進む隊でした。
彼らの合唱の伴奏をしていたのが、水島上等兵で
水島は、物資のない中で工夫を凝らして、
きれいな音色の竪琴をつくるのです。
竪琴の音色に勇気づけられ、隊員達は、望郷の思いや
かすかな希望を込めて、歌っていたのでした。
美しく落ち着いた文体で、戦争を題材としたにも関わらず
誰も責めず、ただひたすら人の善意に訴える文章。
紹介文に、平和を願った文学作品の金字塔。とありましたが
まさに、金字塔といった作品でした。
読み始めてすぐに、ミャンマーのデモがはじまり
邦人射殺の事件が起こりました。
あれほどまでに、かの国の人々を、美しい心を持つ
徳のある人と、書いてあったのに。と、
とても悲しい気持ちになりました。
作者が願った、平和の世界や美しい心をもった人たちの
世界は、まだまだ遠くにあるのかな。