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Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

ミルク

2009年04月23日 14時23分39秒 | ベリーの感想文(本・映画)

天気       布団干せば良かった



ミルク(映画)  アカデミー賞受賞作品
を、見ました。


1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルクは、
20歳年下のスコットと出会い、恋に落ちます。
二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店しました。
そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、
ミルクは彼らを快く思わない、保守派に対抗した
新しい商工会を結成する事になりました。
社交的でユーモアにあふれたミルクは、
近隣住民の抱える問題に、政治的に関わりを深めてゆきます。



多くのマイノリティーの支援で、サンフランシスコの市政委員に立候補








ユーモアにあふれた魅力的なミルクの当選は、人々の希望です。







48歳を祝う賑やかなパーティー。しかし、40歳の誕生日に出会った
年下の最愛の彼は横にいませんでした。
あの男臭い(?)ショーン・ペンのなんとキュートな事!
さすがにアカデミー賞を獲得するだけの、熱演でありました。








ゲイの公民権、その他のマイノリティーの人権獲得など、ミルクと一緒に
戦った仲間は、今でも健在で世界中で活躍しているそうです。




1970年代の実在の人物を描いた映画ですが、
私が驚いたのは、ゲイの人たちがこんなにも迫害されていたという事実。
現在のアメリカは、ホモセクシャル・レズビアンの両方を総じてゲイといい
あのアイドルのリンジー・ローハンも、ゲイだと公言し、ガールフレンドと
付き合っちゃうくらい、オープンなのに、たかだか30年前は、
ゲイの集まるバーに警察が乱入して、片っぱしからゲイをボコボコにして
逮捕していたというのですから、信じられません。
ゲイに市民権を与えたら、その次は犯罪者にも与えなければならないと
ゲイと犯罪者を同じレベルで考えていた人もいたほどです。


そんな世の中を、決して負けない不屈の精神と、プライベートの恋愛も
なげうって打ち込んだ政治活動で、ハービー・ミルクという一人のゲイが
変えたんですね。
彼が、そんな風に変わったのは、40歳の誕生日が境になっていました。
40歳の誕生日の夜。その日地下鉄の階段ですれ違った
20歳年下チャーミングな男の子と過ごし、40歳にもなって何も成していない
自分を、軽く失望するミルク。同じ年の私としては、
その気持ちが痛いほどわかりました。


晩年の彼は、“人には希望が大切なんだ”と、語ります。
希望があるから生きていけるんだと。
生まれてきたすべての人が、希望を持って人生を輝かせる事が出来る
そんな世の中になったらいいですね。