Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

待つ女 浅田次郎読本

2010年08月04日 08時52分35秒 | ベリーの感想文(本・映画)
待つ女―浅田次郎読本
クリエーター情報なし
朝日新聞社
天気         凶器なんじゃないこの暑さ



浅田次郎 朝日新聞文芸編集部 編 : 待つ女
を、読みました。


巻頭の短編“待つ女”は、京都が舞台の不思議なお話。
村井はアパレル業界で大成功を収めた、会社社長。
仕事で、京都の料亭で食事をしたのち、
帰りのタクシーで、一瞬見かけた光景に
忘れたと思っていた、京都で過ごした大学時代がよみがえる。
あの日捨てたあの女は、今でもあそこで待っている?
忘れてしまった過去や、置き去りにしてしまった過去。
そんな誰しもの心の片隅にある、想いがテーマのお話でした。

巻頭の短編小説から始まって、エッセイ5編、ロングインタビュー、
3人の作家の寄稿で語られる「浅田文学を読み解く」
5名の作家との対談、自らの作品についてコメントを寄せた“資料館”と、
まさに、ジローさんファンは2~3冊必携なんじゃないかと思うほど、
ジローさん一色の、ジローさんブックです。

出久根達郎と林真理子との対談、“直木賞作家、芥川賞を語る”というのが
かなり笑える対談でした。