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案外、買い物好き (幻冬舎文庫) |
村上 龍 | |
幻冬舎 |
天気 久々に夏の青空
村上龍 著 : 案外、買い物好き
を、読みました。
10年前の著者の買い物にまつわるあれこれを綴ったエッセイ。
龍さんって、ハマったらどこまでもハマり続ける印象があるのですが、
実際、イタリアで素晴らしいシャツに出合ってしまってから、
シャツのとりこになり、それもイタリアかパリの
知る人ぞ知る、小さなセレクトショップのシャツで、
渡欧する度に、十数枚のブルーのシャツを買いまくる
エピソードが、本の4分の1を占めていました(笑)
鋭く、切り刻まれてしまいそうな
核心を深くえぐるような文章を書き、
発言をする、龍さんですが、
夢中でシャツを買い漁るのに対し、
若き友人が、一貫して何も買わないでいると、
自分が馬鹿のように思えて、
頼むから、何か買ってくれと、懇願するような、
そんな、オチャメでどことなく天然な一面も
垣間見ることができる、エッセイでした。
3万くらいのシャツは、バンバン買っちゃうけど、
3万のポロシャツは、買わない。
そのあたりの、経済感覚って、
3000円の洋服を買うか買わないか悩む私には、
理解できない謎でした。