佐野洋子対談集 人生のきほん

	佐野洋子対談集　人生のきほん
	佐野 洋子,西原 理恵子,リリー・フランキー
	講談社

佐野洋子対談集　人生のきほん
を、読みました。


絵本作家佐野洋子と、西原恵理子、リリー・フランキーの対談集。
西原との対談では、母と娘の確執について、
後半リリーとの対談では、大いなる母について、
それぞれの壮絶な人生を、面白く、軽く笑って語り合う。
人生上級者の生き方を垣間見ることのできる本。


“１００００回生きたねこ”という絵本で有名な、
絵本作家佐野洋子は、武蔵野美術大学出身で、
その後輩である西原・リリーとの対談は
前半西原、後半リリーという構成なのですが、
後半のリリーの部分が西原の半分という変な構成でした。
ご存じのとおり、佐野洋子は昨年癌のため他界していて、
リリーとの対談の一部が、現実化しないまま天国に旅立ってしまったらしいです。
軽妙な語り口で綴られる、彼らの会話ですが、
市井の人々には、こんな風に消化することは出来まいと思える
波乱万丈の人生を経験していて、
改めて、何もないところから作品を作り出すことのできる、
特殊な才能を持った人たちの、力強さを感じました。