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ドストエフスキーとの59の旅 |
亀山 郁夫 | |
日本経済新聞出版社 |
天気 の涼しい日
カラマーゾフの兄弟の訳で、その名を知らしめた亀山郁夫が語る
ドストエフスキーの世界。
いろんな時代や場所で、感じ、思った、ドストエフスキー感を
綴ったエッセイ集。
去年の夏、ひと夏かけてやっと読み切った、ドストエフスキーの“罪と罰”。
「なんだか暗い物語だなぁ~。」という、
極浅な感想しか抱けなかったベリーですが、
ロシヤ大統領から、勲章をいただくほどの研究者が読む
“罪と罰”は、私が読んだ同じ物語とは思えないほど、
深く、意味深な物語でした。
13歳の夏、ドストエフスキーに出合って、打ち震えるほど感動した著者ですが、
41歳になっても、それほどピンとこない私って・・・・・。と、
凡人と非凡人の差を、リアルに感じた一冊でした。