今日は、タイ王室フラワーデコレーション担当のフローリスト サクン インタクン氏
を迎えてのタイフローラルアートを取り入れたアレンジメントの講習会に参加しました
タイでは、花器に花をそのまま生けることは稀だそうです
宗教的儀式や文化的イベントには欠かせない花々ですが、
基本は「分解と組み立て」なのです
一輪の花を分解し様々なパーツに分け、その様々なパーツを他のパーツと
組み合わせ、最終的には別の花の形になるようにまとめる
タイのフローラルアートでは、長い歴史を通じて、この「分解と組み立て」が受け継がれてきているのです
今回はこのタイの技法を取り入れた、
「タカーイ ドクマーイ」(針と糸を使って、花を複雑名ネット状に編みこむ作品)
を、サクン氏直々に教えていただきました
アレンジメント上方にあるフレームの中にぶら下がっている四角いネット状の装飾品
これが「タカーイ ドクマーイ」です
これは本当に小さいサイズですが、針と糸を使って、スモールホワイトガーデニア(今回はサクン氏がタイから持参してくださった、粘土で作った手作りの花)という花と、パールを編み、四角いフレームに留めつける作業、慣れないのと、講習時間に制限があるので、結構大変でした
実際にタイではこの「タカーイ ドクマーイ」を、お玄関や窓辺に吊り下げる装飾として使うそうです
もちろん、もっとサイズは大きくなります
生のお花を使うことで、風が、お花の香りをもたらしてくれる香料にもなるのです
下部のアレンジ部分は、この「タカーイ ドクマーイ」が引き立つように
花を高く設定せず、水平から下に下がるようにアレンジして欲しいということでした
一応、両面構成で後ろ側にも白い薔薇の花を配置しています
今回の講習は、サクン氏の優しい人柄にも触れられ、タイのフローラルカルチャーの素晴らしさを身近に感じた、素敵な講習会となりました