今月のいけばなコース初級カリキュラム
「ホリゾンタル」
黄緑の輪ぎく、キイチゴ、そしてホトトギスなど
ライトグリーンを基調にした
美しい風情のある作品です
生花コースの生徒さんたちにも、人気のあるデザインでした
今回は壺型花器へ投げ入れで作ります
生徒さんたちには
アルミワイヤーを花留めとして使って制作して頂きました
アルミワイヤーは柔らかく、
好きな形を作る事ができます
作る作品の花器の大きさに合わせて、手でぐにゃぐにゃしながら、少しずつ大きさや形を変えて、花器の中へ入れるのです
このアルミワイヤー
便利なようで実はなかなか難しい部分もあります
花材を立てたり傾けたりしたいのに
花器の中へ入れたアルミワイヤーの丸め方のせいで、なかなか自分のイメージ通りに花材の位置が決まらない事がよくあるのです
そうすると、花材を全部抜いて、アルミワイヤーを取り出し、丸め方を少し変えて、また最初からやり直しとなります😢
壺型花器への投げ入れは
アルミワイヤーをつかわずに、
花材の茎の下部を折る「折留め」
花材の茎の下部に別の木の枝、割り箸、竹串などを添える「縦割り留め」、「横木留め」などの技法を使う事で花材の位置を安定させる事ができます
今回、わたしもこの「ホリゾンタル」を作りましたが、アルミワイヤーではなく、
「横木留め」と「折留め」で
花材を組んで作ってみました(^^)
完成作品はこちらです
今回は花材を1本足して行く度に写真をとってみました♪
まず、いちばん最初は
ホリゾンタルの水平の基準となる横幅を出す花材を配置します
この横幅の花材に「横木留め」を使います
どうしてこんなに水平近い角度まで花材が寝ているかというと・・・
割り箸を花材の茎に対してTの字になるように当て
紐でくくり、
花器の縁へ引っ掛けているのです(^^)
いちばん最初の花材は絶対に動かないように
しっかりした留め方をしなければなりません
後ろ側にキイチゴ
のように最初の横幅の花材の下にもぐらせると、
この後ろ側のキイチゴも留まります
左手前にキイチゴ
こんな感じで、前に入れた花材の茎を利用して、どんどん花材を足していきます
次に黄緑の輪ぎく
これは「折留め」をして花材を正面近くまで傾けます
こんなふうに折ります
配置すると・・・
だんだん、中が分かりにくくなっていますが、
全ての花材はしっかりと留まっています
もう一つ、輪ギク
これは最初の輪ギクの茎の上に乗せているだけです
今週からは1輪ずつ花材を足していきます
ここまでで、全ての花材が入りました
あとは微調整です
右側のキイチゴが長いので、葉を少し落とします
これで左右ほぼ同じ長さになりました
少し動いてしまった花材の調整をして
完成です(*ˊૢᵕˋૢ*)
どうですか?
アルミワイヤーも使い慣れると、だんだん丸める時のコツがわかり、便利ですが、
無ければ無いで、割り箸1本でも投げ入れは可能です
このやり方も最初はなかなか花材が安定しないと思いますが、回数を重ねると少しずつこつがつかめます
是非一度、試してみて下さいね✺◟(∗❛ัᴗ❛ั∗)◞✺