絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

加川 良の「神田川」

2007年05月16日 09時44分28秒 | Weblog
日曜日だったか、日本のフォークソング特集みたいなのを
テレビでやっていましたね。
加川良、ひさびさ見ました。
若かりし頃の加川良って、どこか汚らしい感じ(失礼)が
あったけど、いまは「いいオヤジ」という雰囲気。

その加川良が「神田川」を南こうせつと一緒に歌ってました。
正直言って本家本元より数段良かった…
なぜかな?

以下、勝手な解釈です。
こうせつが今歌う「神田川」は全編『思い出語り』。
いまや巨額の富を手にした(想像)こうせつが
これを歌おうと思うと、若かりし頃の気持ちを
必死に思い出さなければならない。
悲愴な面持ちで搾り出そうとする。。。
だから、初めから終わりまで「悲しくも美しい思い出」
になってしまう。。。
一方、加川良のなかには今も「神田川」が流れているため
思いで語りの部分に悲壮感がなく
いまそこに若い二人が存在しているかのように
感じられる。。。歌が生き生きとする。。。

逆に加川良のオリジナル「教訓Ⅰ」は
もうこの人の中にこういう反戦の炎はないのかも?
と思ってしまうような当たり前の歌になっていた、、、


音楽ってこわいですね、いや
音楽だけではないかもしれませんが
隠しようのない何かがその人からこぼれ出てしまうのです。
(以上独断と偏見)