FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-12-06 19:49:00 | クライミングレッスン報告
11月13日(土) 
10:00~11:30 メンバー:ユイちゃん

14日の関東スポーツクライミング競技会を明日に控え、最後のレッスンにやってきたユイちゃん。

明日、私は大会に同行してあげられないので今日の彼女のクライミングの様子を見ながら最終アドバイスをすることにする。

自分で準備運動とストレッチをしたあとアップのルート選びは自分で。
どのくらいのグレードから始め、どのくらいの量をやればよいのかは、自分でベストの状態を掴んで行く必要がある。
前回はかなり急いでアップを済ませた結果手が張ってしまったようなので、今日は逆にかなり抑えめのグレードからゆっくりアップしていた

全部で10本、レッドポイントを目指している11bまでグレードを上げた中で特に気になる点を2点指摘し、明日の大会で実践するよう指示。
1つは、ルートトライ中、気分的にどんどん追い詰められていく傾向にあるため、レスト時はしっかり気分のスイッチを切り替えること。
真面目な彼女のレストは常に一点を見つめ、精神的なゆとりが見られない。レスト時には、少し周囲を見まわすくらいの余裕があると良い。レストは前腕のレストであると同時に精神面のレストでもあるのだ。
2つ目は、ムーブを起こす上での注意点。特に遠いホールドを取りに行くとき、彼女はついついホールドばかりが気になって全身のコーディネーションを忘れがちだ。そのため、腕の力のみで引きつけて取りに行こうとするため距離が出ない上に腕が張りやすい。これはすぐに治ることではなく、日ごろのレッスンで矯正して行かねばならないのだが、意識をするだけでも変わるだろう。大会を控えて、意識を持ってもらう良いチャンスだ。
最後にもう1つ、登るときはいつも協力してくれている周りの人に感謝して、「ありがとう」という気持ちで競技に臨みなさい、とアドバイスしてレッスンを終えた。

少し前に心配したメンタルな部分はひとつ山を乗り越えてだいぶ安定してきたようだ
レッスン時にはいつも提出してもらっている登ったルートの記録にも、「大会でも注意すべき点をしっかり意識するぞー!」と前向きなコメントが添えられていた。

後日大会の結果を本人からメールでもらった。今の自分の力を出せるクライミングが出来たようだった