FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-10-25 19:12:25 | クライミングレッスン報告
10月11日(日)

10:00~11:30 メンバー:ユイト(中1)、ピカ君(中2)

貴重な中学生男子同士のレッスン。
ピカ君はクライミングを習い始めたばかり。体験を含め、今日で3回目だ。
学校では弓道部、という彼はなかなか集中力が良い
前回は手がすぐに痛くなってしまって辛そうだったが、今日は「あずいぶん大丈夫になってます
ルートを中心にかなりの本数を登った。
中学生からクライミングを始めた男子は、小学生の初心者の場合とやり方を大幅に変えなくてはいけないのだと思う。
そして、女子とも。。。
そこが少々難しい 
ボルダーもピンクテープを数本登り、Aレベルをクリアした。

一方のユイトは前回オンサイトに失敗した11cをレッドポイント。
その他、時間内に登っておくべきメニューをこなすことが出来た

ユイトとピカ君は、まだあまり会話はないが、なるべく同じ時間を共有して仲間意識を育てて行ってもらえると良いな~。


13:00~14:30 メンバー:ユキちゃん(小2)、りんちゃん(中1)

近頃ルート技術の習得に張り切っている彼女は、基本の動き方の練習の後はずっとルート。
今日は5.8のトップロープクライミングとビレイの仕方の理解。
ルートも5.8となると2年生のユキちゃんには少々遠めの課題が多くなる。が、なかなか思い切りの良い動きとボルダーで学んだテクニックを使ってかなり良く対応している 
多くのちびっこを苦しめている一反木綿やダイヤモンドとツナミの間の5.8も全て登り、力強く前進中だ

ビレイの仕方もだいぶ良く理解できた
自分がどうやっていつも「ビレイ」してもらっているのか、逆の立場に立って知ることは大切なことだと私は思う。
「ビレイ、楽しい~
「人の役に立てる自分」の発見。子供たちがビレイの仕方の学習が大好きなのは、そうしたちょっとした「誇らしさ」を自分に感じるからなのではないだろうか。

一方のりんちゃんは11a2本(タワー赤×、100度白□)、ルーフ越えのある10c(タワー緑■)を1時間半のレッスン内にこなすことが出来た


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-10-23 22:42:49 | クライミングレッスン報告
10月10日(日)
10:00~11:30 メンバー:ユイト(中1)、タケ君(小1)

夏のサマーキャンプ以来の顔合わせの2人。
タケ君が基本練習をしている間、ユイトは中級用のムーブ課題とローカルエンデュランス(持久力)を20分。なかなか真面目なユイトはホールドに触るチャンスがあるごとにこれを行っているようで、大分バテなくなてきた
タケ君は「片足ケンケン」と呼んでいるフラッキングの練習もかなりきちんとこなせるようになってきている

今日はすぐにルートエリアに移動。
タケ君はギャラリーのトップまでにリベンジ。2回チャレンジしたが、3分の2位の高さにある「くちびる」ホールド周辺から上にどうしても行けない
そこまで行くと怖くなるようだ。でも、以前より自分の状況を理解して意思表示が出来るようになってきた。少し前までは、テンションするのか上を目指すのか、自分でもわからなくなるらしく、ただただそこにじっとしてにっちもさっちも行かなくなることが良くあった。
3回目は気分を変えてダイヤモンド壁にチャレンジ これはいつも練習しているビッグロックと同じくらいの高さだ。「これなら行ける」とばかりこちらはトップまで行けた

ユイトは11cのオンサイトトライ タワーのオレンジ■にトライ
したが、残念ながら1テンだった それ以外にも11aタワー茶■、12aツナミ緑↑、11cツナミ白□なども時間内にこなすことが出来た


15:00~16:30 メンバー:かんちゃん(小1)

マンツーマンレッスンとなったので、今日は丁寧に見てあげられるね。かんちゃんもタケ君同様、ご両親も熱心にサポート下さり、恵まれたクライミング環境だ かんちゃん自身もクライミングの技術習得にとても意欲的 このまま伸びてくれれば将来が楽しみだ

今日はピンクを3課題登り、オールクリアまで残すところあと4つと迫った ルートも5.8を2本トライし(ギャラリー白/、100度オレンジ■)どちらも完登した
マンツーマンなので、たくさん登れた。着実に強くなっているのが良く分かるよ。


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-10-22 15:34:51 | クライミングレッスン報告
10月9日(土)
10:00~11:30 メンバー:ユイちゃん(中2)、コウイチロウ君(小5)、シンシン(小3)

今日はいつもと順番を変えて、基本練習が終わったらすぐにルートクライミングをすることにする。
いつもボルダリングでさんざん頑張ってしまうので、ルートをやる頃にはへとへとになってしまっているためだ。
基本練習は中級クラスで中学生のユイちゃんと初級クラスのコウイチロウ君&シンシンの2人とは別メニューをこなしてもらう。

ルートではユイちゃんがタワーの赤×11aを2回目でレッドポイント
近頃ユイちゃんは、11aは大抵2回目くらいで登れるようになってきたので、今度はオンサイトに持ちこめるよう頑張って行こう。
とは言え、つい半年前までは10cがやっとだったのだから、思えば成長したものだ

コウイチロウ君はギャラリーの5.7とダイヤモンドの5.6と2本をこなして、順調に本数を稼いでいる
かなり余裕をもって登れているので、5.8位までは順調にグレードを上げて行くことができそうだ。

リードに入ったシンシンは今日はギャラリーの赤/5.6にチャレンジ
長い壁をリードで登りきった
いつもはレッスン後も自主練習をして帰るのだが、今のリードで出し切ったようで「今日はもうムリ


13:00~14:30 メンバー:りんちゃん(中1)、ユキちゃん(小2)

この時間もルートをメインにすべきメンバーがそろったので、アップ&基本終了後はすぐにルートエリアへ移動。
りんちゃんはルートが伸び出して来たので、今重点的に技術を身につけてしまう必要があるし、
一方のユキちゃんはお友達がリードクライミングに入ったと聞いて、「私も早くリードクライミングに入りたい」とやる気満々なのだ

りんちゃんは100°壁の10cを1本オンサイト 降りてきて、「これ、好きじゃない
私が「好きじゃなくてもやらないといけないときはやらなきゃ仕方ないもんね。」と言うと頷いていた。…以前の彼女だったら好きじゃないルートは「存在自体が絶対に許せない」という感じだったが、大分多様性を受け入れられるようになってきたね
もう1本、タワーの赤×11aをオンサイトトライし、見事オンサイトに成功した 感想を聞くと「ちょっと怖かったけど、楽しかった」 リードで登って、彼女から「楽しかった」なんていう感想が聞けるなんて

大張りきりのユキちゃんは5.8を楽しそうにたくさん登った この感じだと「さる」合格は時間の問題かもしれないね
しばらくルートのレッスンに来なかったせいか8の字をちょっぴり忘れてしまっていたので、今日は登るたびに8の字でロープを結び、しっかり復習。
次回「ビレイの仕方」に合格すれば、次はいよいよリードクライミングだよ


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-10-21 11:31:08 | クライミングレッスン報告
10月8日(金)18:30~20:00 メンバー:ともちゃん(中1)、リナちゃん(中2)、ちかちゃん(小4)

お互い一緒にレッスンを受ける機会が重なって、このメンバーもずいぶん打ち解けて来た。
基本練習は中学生のガールズとお相撲も習っている活発なちかちゃんとは別メニュー
動きのコツをしっかり身につけてもらいたいためだ。
その代わり、中学生たちには知識面を重視し、カード(ひいた内容を学習する)はホールド編とムーブ編と、両方やることにした。
ホールド編は「スローパー」。ちかちゃんの大好きなスラブ壁でのスローパーつるつる課題をみんなでチャレンジ
ムーブ編は「レイバック」。非力な中学生女子にはちょっときついムーブだ 何とか頑張って形を覚えた。

ルートではともちゃんは一反木綿の黄色■5.8を、リナちゃんはギャラリーの緑5.7をそれぞれ完登
ちかちゃんは遠い最後の一手で苦しんでいるギャラリーの紺■5.9に今日もチャレンジ 諦めないところが彼女の良いところだ
今日は足の位置や体の使い方や顔の向きや、出来ることは精一杯試して、どうにか片手はゴールに届いたが、下の手が離せない
頑張ったことに免じて、おまけで完登出来たことに ちかちゃんは「やったー」と大喜びだった


20:15~21:45 るりちゃん(小2)<マンツーマンレッスン>

フィギュアスケートをやっているるりちゃんは動きのセンスがとても良い
クライミングもとても楽しんでいるようで、壁を見上げる目がきらきらしている
とはいえ、クライミングの技術を身につけて行くのは楽しいことばかりではない。
ロープ装着の項目でずっと苦労しているるりちゃん。ロープを持ちかえって家でも練習してもらっているのだが、なかなかうまく覚えられない
今日はそのテストの日。
緊張した面持ちで何度もやり直しながらたどたどしくロープをハーネスに結ぶ。
・・・何とか合格 「合格です」という私の声を聞いた彼女の嬉しそうな顔
聞けば家で泣きながら練習したとのこと。
苦労の末出来たことは、忘れないよ


<レッスン日誌>ビッグロックスクール&ちびっこクラブ 10月第1回

2010-10-20 11:31:20 | クライミングレッスン報告
10月6日(水)

鶴見にあるビッグロックのレッスン。
14:45からはちびっこクラブ。メンバーはたけ君(小1)。

おばあさまがクライミングをされるということからスクール以外にもクライミングに触れる機会があり、ご家族にもクライミングに対するご理解があるたけ君は、最近急成長 クライミングのみならず、精神的にも自分で何とかしようとする意識が芽生えて来たようだ。

スクールに入る子供たちのご家庭は、大抵「習い事」の一つとしてクライミングをとらえておられる場合が多い。
が、「習い事」という日常の延長線上にある「スクール」というクライミング活動の中で、本来クライミングが持っている冒険的、挑戦的、そして徹底した自己責任の要素を上手く伝えきれない場合が多いことを、スクールに通ってくる子供たちの様子を見ながら感じて来た。クライミングの本来持っている「厳しさ」が、まさに子供たちの人間性を鍛えてくれる要素であるとするならば、「スクール」という「習い事」的空気が満載の状況だけではどうしても伝えきれないことが多いのだ
クライミング活動から子供たちの人間性の成長を引き出していくためには、スクール以外に大会への参加やアウトドアでの活動や、自主練習といった手のかかる要素が必要となって来るのだが、そこまで熱心に関わっていただける場合はそう多くはない。これはどのスポーツにも通じることかと思われるが、困ったことにクライミングは特にご家庭に負担がかかることが多いのだ。。。
たけ君はこういう意味でも、恵まれていると言える。
前傾している壁のテープ課題も頑張って完登し、今まで怖くて最後が行けなかったボルダー館のルートも完登できた 自分で何とかしなくちゃ、誰も助けてはくれないのだ、ということが少しずつ分かってきたみたいだよ


4:30からはビッグロックスクール。メンバーはカエデ(小6)、しゅん君(小5)、ゆーた(小6)、もとちゃん(小6)リュウ君(小2)。第1回目の今日はボルダー館でのレッスンとなる。したがって今日の活動はボルダリングがメインとなる。

体操&ストレッチ、基本ムーブ練習を終え、学習コーナーはムーブ編。今日ひいたカードは「プッシュ」。
チャレンジタイムは最初の目標設定で決めた通り、テープ課題にトライ でも、割と簡単に登れるものは登ってしまい、難度が上がってきたためみんな辛くなってきた 一日では登れないばかりか、結構練習を積んで登りこんで行かないと登らせてはもらえない。
本来はここで自主練習と努力の重要性と、達成した時の喜びを理解して行ってもらうところなのだが、月2回のスクールだけしかクライミングをするチャンスがない場合、達成感をどう得ていってもらえるかが悩ましいところだ
熱心にトライしたものの今は歯が立たないと踏んで、子供たちは別の課題を自発的に考え出した。近頃変わった奥のルーフ。ルーフの中をぐるりと一周出来るようになっている。これをみんなでかわるがわるトライ
私もやってみたが、面白いうえにいろいろなテクニックが必要な、なかなか良い課題 これも進級の課題に加えることにした。
「上達したい」という向上心をクライミングに対して抱いてくれている彼らの真剣な眼差しを曇らせないために、そしてそこから人生に必要な「何か」を得て行ってもらうために、月2回だけの活動をどう運用して行くか。責任が重大である。