FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-10-24 11:25:32 | クライミングレッスン報告
10月13日(土)
メンバー:コージン(小4)、りょーた(小5)、たけくん(小3)

クライミングを始めたばかりのコージン、ボルダリングジム「FREEDOM」でのスクール生で、ルートを始めて間もないりょーた、そして年長さんの時から来ているたけくん、の3人のレッスン
学年も経験もさまざま。なのに同じ時間に一緒にレッスンが受けられるのがクライミングの面白いところだ。
徹底して個人に合わせた指導ができる・・・指導者としてはそこも面白い。

これは大人になり一人立ちしてからも同様で、自立して自分のことがしっかり始末出来る技術を身につけ、目標を自分で定めることが出来ればグレードやレベルに違いがあっても同じ場を共有して共に楽しむことができるのがクライミングである。
だからこそ、クライミングを学ぶ子どもたちにはしっかりした自主自立の精神とマナーを含めた社会性、そしてクライミングレベルに関係なく、多様な人と交流することの出来るコミュニケーション能力と心の豊かさを育んでもらいたい。
上達を目指すことは努力を学び、自分自身を厳しく躾ける上で大切だけれど、クライミングが上手くないからといってその人の人格が否定させるべきでは決してないことを、徹底して教育するべきだろう。


さて、進度がバラバラなこの3人。
たけくんは狙っていた奥壁の10b黒↑が今日の1便目でレッドポイント出来た
「やったー」下りて来てぴょんぴょん跳ねながら大喜び
うれしいねー、よかったねー
気合いの入った良いクライミングが出来ていたよ

コージンはボルダーで8級を数本登り、ルートでも5.6を余裕で登った
力もあってポテンシャルが高そう クライミングにはまれば、上手くなりそうだよ

やはりポテンシャルの高いりょーた。
今日でルートの5.8というグレードを全て登り、トップロープの安全性も二度目のチェックを合格
次回からEレベルの「ぱんだ」の内容に入る。
登りに関してはまだまだ余裕があるね

<レッスン日誌>ビックロックスクール

2012-10-23 11:19:19 | クライミングレッスン報告
10月10日(水)
メンバー:リュウくん(小4)、リノちゃん(小4)、アキラ(小4)、ゆーすけ(中1)、たけくん(小3)、しいちゃん(小6)

ボルダー館でのレッスン。
ルートがないのでその分基本練習やムーブの習得を丁寧に行う。
ホールドの種類やムーブ(動き方)のパターンを学習するにあたってはカードを利用している。
カードの裏にホールドの種類やムーブの名称を書いておき、「ババぬき」みたいに引いたカードに書いてあるものを覚えるのだ。
ルート館でのレッスンでは時間が足りなくなってしまうのでさらっと進めるのだが、
今日は出てきたホールドやムーブを使って課題を考えてみる
やっぱり学年が上がったほうが考えるのも上手になるみたいだね。

そのあとは各自の進級に必要な課題をチャレンジ。

リュウくんは「真ん中」という約120°くらいかぶった壁の7級を登ればEレベルの「ぱんだ」が合格できる。
今までは全身の力のコーディネーションをどう配分したら良いかが分からず登れなかったが、
今日はすんなり登れた
継続は力なり、だね

新入生のリノちゃん、アキラ、ゆーすけの3人は8級を全て登らなくてはならない
スラブや垂壁など前傾していない壁の8級は今まででかなりの本数を稼いでいるので、
今日は「左」や「真ん中」の前傾している壁の課題にトライしてもらう。

アキラは「左」の課題を1本登った
足を高く高く決めたがる傾向にあるため、登っているうちに手と足がどんどん近くなってしまう彼だが、基本練習のたびに矯正して大分良い配置に足を選ぶようになってきた

ゆーすけはさすが中学生。力が発揮できるようになってきている。
なので「真ん中」の8級も数本登り、7級にもチャレンジしていた。

妹のリノちゃん。被っている壁がなかなかこなせない
兄は出来ているのに自分が出来ないことが悔しくて仕方ない様子。
兄と自分の違いをそろそろ認識する時期かな~
あと、悔しいのは分かるけど、泣きながらでも良いから練習すること。
出来ないことを出来るようにするには、自分が頑張って練習するしか方法がないんだよ

たけくんはずっとトライしている11aの長ものがレッドポイント出来た
5級にトライしていたが頭打ちになってしまったため、目先を変えてトライしていた課題だ。
レッドポイント後、5級のボルダー課題に戻って再トライしてみたらなんだか良い感じ
これならまた、5級にチャレンジできそうだね。

しいちゃんは被っている壁が苦手。
なので「真ん中」の6級をやるよう促す。
確かに1本登っていたけど、あとはたけくんと一緒に11aをトライしていたみたいだゾ
楽なほうに逃げないで、そろそろ本気で苦手克服を頑張ろう

<レッスン日誌>DOM KIDS SCHOOL

2012-10-19 12:12:35 | クライミングレッスン報告
10月9日(火)
メンバー:こーた(小6)、りょーた(小5)、かずくん(小3)、カツラ(小3)、ユーキ(小2)

ハヤトが学校行事でお休み

今までここ「Dom Kids」も「ビックロックスクール」も、
「スクール」メンバーの子どもたちは単なる「習い事」の域を出ることがほとんどなかった。
月に2回レッスンに通い、「クライミング」らしき動きをする。
それだけで満足している様子でそれ以上のことは望まない、そういうスタンスがほとんどだ。

私としては、スクールは入り口。
その中から本当のクライミングの世界を目指す子が育ってほしいと願っているのだがその割合はあまりに低い。
FREEDOMの人たちとも相談し、意識改善の第一歩として自分の道具を買ってもらうことを決めてみた。

自分の道具を持つようになった子どもたちは、クライミングへの意識が少し深まったようだ。
課題への取り組みに身を入れてしつこくトライするようになったし、それだけに完登した時の達成感も深く味わっている様子
そこから翻って基本練習の大切さも少しずつ理解するようになり、「動きを身につけたい」という気持ちも育っているように思う。
やはり、自分の道具を持つことは大事だなぁ、と改めて思う

一方スクールメンバーのりょーたが「サマーキャンプ」やアウトドアレッスンなどにも参加。
普段は会うことのない、他のジムで登っている子たちにも刺激をもらい少しずつクライミングの世界を広げつつある。
そしてそれが空気となってDOM KIDSのメンバー達にも影響を与えているようだ。

一歩前進したDOM KIDSの子どもたち。
各自自分の目標課題に懸命にトライし、こーたはルーフ(天井のような形状の壁)の6級を渾身のトライで完登
りょーたも一緒にセッションしていたが、あと少しで登れなかった
「自主練習に来よう」とりょーた。その気持ちが大事だよ

まじめなかずくんは少しずつ動き方を習得している。
今日は基本練習でのビス留めスタンスのみでのトラバースに成功
しっかり足に乗れるようになってきたぞ

カツラはお母さんと良く自主練習に来ているね
登るチャンスが多い分、動きの習得も早く体の反応も良い
7級を登りまくっていた

一番年下のユーキ。
この年代は出来ることを繰り返したがるし、それは必要なこと。
スラブと90°壁の8級とトラバースの練習を飽きずにずっと繰り返していた
次のレッスンからは違う課題にチャレンジしてみても良いかもね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-10-17 11:47:25 | クライミングレッスン報告
10月8日(祝) 15:00~
メンバー:かんちゃん(小3)、ユイト(中3)

午後3時からのレッスンでは、このところコンスタントにクライミングを続けているかんちゃんとものすごーく久しぶりのユイトのレッスン。

かんちゃんはリードクライミングを学ぶようになってきた。
リードクライミングに入った子には、なるべく早く自分のロープを購入していただくようにご両親にお願いしている。
子どもたちは自分のロープを重さに耐えながら持ち運びし、こんがらがるロープにイラつきながらもロープさばきを覚え、自分の道具の扱いを通じて少しずつクライマーとしての態度を身につけて行くものだ。

かんちゃんも自分のロープを持ち、モチベーションもクライミングに対する気持ちも少しずつ本格化しつつあるようだ
今日は先日ビレイレッスンを受講くださったお父様のビレイで5.5を1本、5.6を1本、そして5.7を2本、の計4本を全てリードで登った
ルートが好きなかんちゃんは、とても高い集中力で良い登りを見せてくれるね

受験の合間に気分転換的に登りに来たユイト。
低いグレードをたくさん登るようにしてみるが、まじめに登ると10cくらいまでですぐに疲れてしまう
そこで5.5を途中の手を抜かして何手でゴールまで行けるか、などで遊んでみる。

努力や練習によって上達し、グレードが上がること、強くなることを実感し、それが楽しくてクライミングにのめり込んだユイト。
練習の時間が思うように取れなくなった今、どう楽しみを見出して目標設定するか?
それが今の君の課題だね


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-10-16 11:26:21 | クライミングレッスン報告
10月8日(祝)
メンバー:シンシン(小5)、リューセイ(小3)

中学を受験するシンシン。
本人も行きたい学校らしく、塾に通って受験勉強を頑張っている
クライミングはなかなかコンスタントには通えないが、暇ができるとレッスンにやって来る。

「やっぱり久しぶりだと上手く登れなくなっちゃうな~
とシンシン。
「週に1回のペースを保てると良いんだけどね」と答えると、
「テストなんかがあるから、なかなか来れないんだ。。。受験が終わるまで少し我慢だ、って父ちゃんにも言われてる。中学に行ったら学校の帰りとかにも登りに来れるって
クライミングが好きなんだね この気持ちを存続し続けてもらいたいな、とシンプルに思う。

人生において、本当に好きなものとの出会いは何物にも代えがたい。
それはその人の人生を実に豊かなものにする。
大人は、大人の価値観の型に我が子をあてはめてしまわずに、是非子どもの気持ちに寄り添って共に歩んで頂きたいと切に願う。


この日、シンシンはリード・足自由で5.9を登り、トップロープで10aを手足限定で1本レッドポイントした

リューセイは天真爛漫で屈託がなく、実に子どもらしい子だ
ルートが大好きでなかなか良い登りをする。
夏くらいからルートをやり出したがあっという間に進み、FCCの初級コースの中ではEレベルの「ぱんだ」にいる。
今日は5.9を2本登った。
あとは「トップロープのビレイの仕方」の理解テスト(もちろん、実践はまだしない)に合格でき、
「自分のことは自分でできる」というチェック項目をクリアすれば次はリードクライミングに入る

ルートだと落ち着いて良く考えて動くことがきちんとできているし、しかも行くべき時は気合を入れて動いて行くことも出来ている
なのに、ボルダーだとちっとも丁寧に動けないのは、緊張感がないせいかな?
でも、ボルダーも緊張感をもって取り組まないと、そのうち怪我しちゃうかもよ~