FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-12-07 17:04:46 | クライミングレッスン報告
11月24日(土)
メンバー:コージン(小4)、コーキ(小4)、りょーた(小5)

期待の新人3名のレッスンだ
上手くなりたいという熱意が感じられる子どもたちには、どんどんいろいろなことを教えてあげたい
が、勢いこちらの要求も厳しくなる

知識習得のコーナー
りょーたはすでにホールドの名称もムーブの種類も頭に入っているようだ
なので、今日はコージンがホールドの名称・初級編を、コーキがムーブ・初級編のテスト。
コージンは見事合格
ところがコーキは全く覚えていない・・・次回再テストっ 

クライミングはムーブのパターンの連鎖である。
これを正確に覚えて体に入れ、いざ登る時に考えなくとも正確にムーブが繰り出される必要がある。
なので、ムーブのパターンを覚えることは上達の上でとても大事なことなのだ


私にきつ~く叱られ、少しションボリしたコーキだったが、ボルダー課題のチャレンジタイムに入ったら俄然張り切った
今日は6級を2つ完登

りょーたも6級を3本完登した

クライミングを習い始めて間もないコージンもすでに8級までを全部登り、7級のトライを始めている
「帯」と名付けられた壁にある↑を苦労の末完登

ルートはりょーたがトップロープで10aの全制覇に挑戦中。
手足限定にこだわり、妥協せずに頑張っている
今日は「ギャラリー」壁と「ショートウエーブ」壁の10aを2本ゲット全制覇に向けて順調に驀進中だ

コージンも負けじと進級に向けてコマを進めている。
「ギャラリー」と「ショートウエーブ」壁の5.9をこちらも手足限定でクリア

リードクライミングに入っているコーキ。
クリップ練習の後、登りたいルートがあかなかったりしてなかなか登るルートが決まらない。
今はリードクライミングの練習を間をあけずに頑張って技術を体に入れる必要がある。
なので「リードは毎回練習しようね」と伝えてあったのだが、それが聞こえなかったのかはたまた聞いていなかったのか
トップロープをつけて待っているので、「リードの準備をしなさい」と私にまた叱られ・・・
右往左往している間に時間になってしまった
あらら~残念
集中して話を聞き、自分の中に入れる作業を心がけようね

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2012-12-05 12:47:17 | クライミングレッスン報告
11月20日(火)
メンバー:ユキちゃん(小4)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)、ユイちゃん(高1)

小さい子どもたちのクラス、「ちびっこクラブ」のあとはぐっと年齢が上がり、2時間の中級レッスン。
でもその大きな子たちも、多くは小学校低学年の「ちびっこ」の時代からクライミングを続けて来ている子たちだ。

今日は4人と定員一杯。しかもそのうちの二人は地方大会を間近に控えている。
ユースにおけるクライミングの公式大会はルートクライミング形式であるから、この大会も当然ルート。
なので、今日はルートを登りこんでもらいたい。
が、、、ルートクライミングは、ビレイヤーといってロープを確保してくれる人がいないと出来ない。
これには技術が要るため、子どものレッスンではいつもビレイヤー不足に悩まされる

が、今日は幸い4人のうち3人がビレイ可能
でも、3人というのは効率が悪い。。。
なので、ビレイのできる子どもたちの間で順番にビレイをすることにした。
13aをトライ中のコーヘイを私がビレイし…⇒そのコーヘイがツナミの11dをトライ中のユイちゃんをビレイし…⇒そのユイちゃんが同じルートのトライを始めたタクミをビレイし…⇒そのタクミが小学生のユキちゃんをビレイする、というもの。
こうすれば手の空いている者同士で組んだり、私がビレイに入ったりして待ち時間の間にもトライが可能だ。

コーヘイは、近頃力を落としている。
本人は定期試験で間があいたため、と思っているが理由はそれだけではない、と私は見ている
中1は子ども時代に決別する、不安定な過渡期である。
ひたすらに庇護されて来た子ども時代に別れを告げ、日常の様々なことに対して義務と責任が生じて来る時期であるが、なかなかすんなりとその現実に対応しきれない

私に注意を受けたり叱られたりするたび、はぁ~とため息をつき、「小学生のころは楽しかったなぁ~」と遠い目をするコーヘイ。
日常の努力。
数年後に自己実現を果たせるか、挫折を味わうかは、ただこれをやるか、やらないかの差である。
がんばれ、コーヘイ

そんなワケなので、当然彼が登りたい奥壁の赤■13aはまだまだ力不足、なのである

クライミングに対する気持ちを少しずつ上げているユイちゃん。
今日はトライ中のツナミの11d黄色?を2回目のトライでレッドポイントした
クライミングが好きだけれど、自信が持てない。そこで他のことにも意識が向く。。。
その気持ちも、良く分かる。
でも、逆もまた真なり、なのだ。
自分の力の全てを注ぎ、全力投球すれば自分が驚くほどの成果が出せることもある。
他の選手は全てをクライミングに注ぎ込んでいる子が多い。
その子たちと対等に渡り合おうとするならば、同様に必死の覚悟が必要だ。

やはり、それもやるか、やらないかの差…ただそれだけ。

キッズコンペ前の頑張りで力を上げ、自信と自己肯定感を高めることに成功したタクミ。
クライミング技術も上がり、念願の「ツナミ」メイン壁のトライに入ることになった
本人も大喜びで、張り切ってトライ
レッドポイント体勢に持ち込むのにはなかなか厳しい道のりだが、そのモチベーションの高さが助けてくれるはずだ。
少し背伸びをしたルートを落とし、自信をつけてもらいたい。
来年の地方大会シーズンでも通用するように、今からしっかりと鍛えて実力を上げておきたいところだ
最終面まで迫ったが、そこで力尽た
今日のところはトップアウトは出来なかったが、間をあけずに継続してトライし続ければ行けそうだよ

甘えん坊のユキちゃん。
少し前まではちょっと出来ないと「ムリ~」とすぐあきらめ、トライを止めてしまっていたが、近頃は出来ない課題にもしつこくトライを続け、出来ないことを出来るようにする楽しさを学んで来ている
目下ツナミ右側の11b黒↑に取り組み中。
最後がバランスの悪いデッドポイントになるこのルート、少し前のユキちゃんなら二度とトライしようとしなかっただろう。
でも、今のユキちゃんは違う。
出来ないところも私のアドバイスを聞きながら試行錯誤。何ヵ所かの核心を潜り抜け、出来ないのは終了点取りのデッドポイントのみとなった。
デッドポイントに失敗すると結構落ちる。それでもめげずに何度もフォールをしながらもトライを重ねた

待ち時間にずっとタクミのツナミのトライを見つめていたユキちゃん。
つつつ・・・っと私のところに来て、「今トライ中の黒↑が登れたら、あの黄色?にトライして良いですか?」と言う。
「登れたらね」と言うと、「よしっ」とガッツポーズ。
次のトライで気合いの入ったクライミングでテンポ良く登り、見事黒↑をレッドポイントツナミのトライに突入したのだった

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2 

2012-12-04 13:08:17 | クライミングレッスン報告
11月20日(火)
メンバー:リオンくん(小3)、トージ(小2)、ゲンちゃん(小1)

はやくんが体調を崩してお休み

準備体操が終わってボルダーエリアに上がると、「どんじゃんけん、やらないの~?」と子どもたち。
近頃リクエストがなかったのでスルーしていたのだが、やはりやりたかったんだね。

特に低学年までの子どもたちには「遊び」の要素は欠かせない。
「遊び」によって培われる集中力。
これが後々威力を発揮するからだ。
大人は、大人の価値観で、この「遊び」という子どもたちの心のトレーニングのチャンスを決して奪い取ってはならない。


今日は3人なので、どんじゃんけんは2人対1人。
近頃、欠員補充に私は入らないことにしている。
2人を相手に1人で闘う
これもまた貴重なトレーニングではないのか

ゲームの後の基本的な動きの練習。
みんなの集中力が結構良かった。
やはり「遊び」の集中力が良いウォーミングアップになったかな?

ボルダーとルートは各自の目標課題のチャレンジ
レッスン前にいつも「今日の目標」を発表してもらっている。
与えられた課題のみをこなすのではなく、自発的な目的意識にそってトライする。それが健全なモチベーションにつながると考えるからだ。

それぞれ自分の目標を力の限り挑戦

スクール参加が久しぶりのリオンくんはルートでダイヤモンドの5.5白□をテンションせずに。
高いところが怖いリオンくんにとって久々のトライだったけれど、今日も止まることなく、トップまで登りきることが出来た

トージはボルダーの9~8級を何本もゲット
ルートも「ダイヤモンド壁」のオレンジ?5.9を手足限定で完登
今日の目標達成だ

ゲンちゃんも自分の目論み通り、ボルダーでは長もの(ピンクテープ)を2本完登しルートは「100°壁」の白/5.9を手足限定で完登

みんななかなかやるじゃないか



<アウトドアレッスン日誌>初級

2012-12-03 20:22:58 | クライミングレッスン報告
11月18日(日)
メンバー:リューセイ(小3)、りょーた(小5)、たけくん(小3)、しいちゃん(小6)

今回は初級からの参加者が少なく、リューセイとりょーたの二人だけ。
アウトドアレッスンの常連となりつつあるこの二人だが、ルートは初めてだ。

今日のエリアは湯河原・幕岩。
バランシーな課題が多く、ジムでの練習だけではなかなか身につけられない技術の練習に良い

それにしても「桃源郷」エリアはスゴイ人
やっと「シルクロード」というルートがあいて、先ずしいちゃんがトップロープ用の私のロープでマスタースタイルでリード
その間に私は岩の上にまわってトップロープの支点をセット。
バランスクライミングが上手な彼女。久々の幕岩だったが落ち着いて登りきった


りょーたとリューセイ、そしてたけくんの3人が「シルクロード」5.7とその隣の「Washing」5.7をかわるがわるトライ
小さいころからマラソンなどで鍛え、体力のあるりょーた。
クライミングセンスもなかなかの彼は、初めての岩場でのルートを、2本ともあっという間に完登した

楽しいリューセイ。
クライミングが大好きで、いろいろな企画に必ず参加してくれている。
まだまだ気負いというものが全くなく、子供らしくとにかく楽しんでいる。
今日は下部三分の一くらいのところで「テンションしてくださーい
多くの子は「登れなくて悔しい」、とか「もっと上まで登りたい」、などという気持ちから根性で粘るのだが、
リューセイは全くそれがない
でも、「クライミングが好き」という気持ちを大切に育て続ければ、「強くなりたい」と思った時に必ず花開く、と信じているよ


負けず嫌いのたけくん。
リューセイと同じ学年なのだが、彼とは反対に小さいころから「努力の人」だ。
小3にしてはかなり良いテクニックを身につけて来ていると思うのだが、それは彼の不断の努力で培ってきたものなのだ
だが、幕岩のこのルートに関してはどうしても苦手意識がぬけない
近頃は怖くて動けなくなることも頑張って払拭して来た。
だから、今日はこのルートをリードでスルスルと登って、一区切りつけたい

リードの前にトップロープで練習。
が。。。やはり動けなくなった
でも、トップロープなのでどうにか頑張れて完登出来た

午後は「アボリジニ」にトップロープを張る。

しいちゃんは以前トップロープでオンサイトしているこのルートをリードで登りたい。
が、不思議なことにあの時以来このルートが登れなくなった
オンサイトの時の集中力って不思議だね
でも、裏を返せば高い集中力によって力を発揮できる能力があるってことだ。
これを磨いていきたいものだね。

たけくん、リューセイ、りょーたの3人も代わる代わるトライ
りょーたがもう少しで登れそうだったけど、今日は残念だったね。