FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-03-19 12:35:45 | クライミングレッスン報告
3月3日(日)
メンバー:リンちゃん(小6)、しいちゃん(小6)

毎月第一日曜は中級のアウトドアレッスンの日なのだが、3月の第一週はまだまだ寒い
毎年かじかんだ手で、寒い中を頑張っていたけれど、今年はアウトドアの予定を一週ずつずらすことにした。
なので、第一日曜の今日はpump2でのインドアレッスンとなった。

午後の早い時間帯にリンちゃんからレッスンの申し込み。
リンちゃんはユイトの妹さん。
長いこと習っていたバレエをやめることになったため、何か他に体を動かすことの楽しみを、とお父さんから提案を受け、
先日ユイトとお父さんと、3人でレッスンを受けたばかりだ。
そこで、同じ学年のしいちゃんをレッスンに誘ってみた。
しいちゃんは中学受験で1月からクライミングをお休みしている
受験も無事終わり、復帰かな?と思っていたのだが、様々な理由が重なりレッスンになかなか来られていない
この時間帯なら明るいうちに帰れることもあって、彼女もレッスンに。

同学年の女の子同士、初顔合わせとなった

リンちゃんはバレエを長く続けていただけあって、身体感覚がなかなか良い
スラブなどのバランス系のボルダー課題は、6級位まで体験の日に登れてしまった
ユイトに似て、なかなか果敢に攻めるりんちゃんは、今日は少し前傾している壁の6級にチャレンジ
ゴール取りでフォールしてしまったけれど、なかなか良いトライだったよ

クライミングが久しぶりなしいちゃんも、6級を1本完登
「う~体幹が辛い~」と言いながらも頑張ってたくさん登っていた

今日はひな祭り。
レッスンを終えた二人のお雛様は、仲良く一緒に帰って行った






<レッスン日誌>プライベートレッスン

2013-03-15 16:49:20 | クライミングレッスン報告
3月2日(土)
メンバー:ルリちゃん(小4)

夕方からのプライベートレッスンに、ルリちゃんがやってきた
ルリちゃんはフィギュアスケートの選手を目指しており、クライミングはそのクロストレーニング。
とはいえ、登ることは大好きだ
スケートが下のクラスの時はちょこちょこクライミングに来ることが出来ていたが、
クラスが上がったら忙しくなり
しばらくクライミングに来ていなかった。
なので、今日はとても久しぶりのレッスンだ

ルリちゃんと仲良くなって、彼女が出場するスケートの大会にも応援に行ったユキちゃんが
ちょうど神奈川の強化でパンプに来ていたので、
「ルリちゃんが今日来るよ」と告げると、「一目会いたい」と練習終了後も待っていた。

久しぶりの再会に、ちょっと照れ臭そうだったけれど、お互いの分野で頑張っていることを知って、刺激になったんじゃないかな?
居合わせた子どもたちで写真撮影


クライミングが久しぶりな割には、今日のルリちゃんは調子良く、きれいに登った
一度身についた技術は、体が忘れないんだね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-03-13 12:07:35 | クライミングレッスン報告
3月1日(金)
メンバー:ともちゃん(中3)、ユキちゃん(小4)、ユイちゃん(高1)

やはり受験を終えたともちゃんがレッスンにやって来た。
彼女は運動そのものは決して得意ではなく、好きでもない。
クラブ活動はずっと茶道部だ。
そんな彼女がクライミングだけは、なぜかハマった

単に運動能力の勝負ではなく、心理的・知的要素や感性が大きな割合を占めるこのスポーツは、
運動嫌いの子どもたちにも、楽しく体を動かす機会を提供してくれている


ともちゃんは受験直前までずっと、可能な限りコンスタントにクライミングに通い続けた。
そして、地域の難関校の一つに見事合格

難関校への受験を控えながら週に一度でもこうした時間を作ることのできる彼女は、
時間の使い方や心の切り替えが上手であることにとどまらず、
日常の生活をしっかりと自律的に過ごすことが出来る子なのだろう
この自主自律の獲得は、社会への旅立ちが間近くなってくる10代中盤以降の年代に
是非とも身につけておきたい必須要素だ


ともちゃん、えらいぞ~

そして、同じ高校の一年先輩になるユイちゃん。
先週のT-Wall レッスンでのオンサイト祭りが功を奏して、今日はかなり動きが良い

1時間半のレッスン時間中に①ツナミの11d黄色?、②タワーのピンク■11c、③ツナミ右側の11b黒↑の3本を
全完登する力をつける、という課題にかなり長い期間取り組んでいるが、なかなか力が上がってこなかった

が、今日はツナミの黄色?のゴール取りであえなく失敗したが、他の2本は安定度も高く、実力の向上が実感できた
ほどなくこの課題は達成することが出来て、次の段階に進むことが出来るだろう。
残りの時間で以前トライして登れていなかった一反木綿の11bも完登した

ツナミに新しく11b と11c が出来たことを知って、張り切ってレッスンに来たユキちゃん。
11b は余裕でオンサイト
「どうだった?」と尋ねると、「楽しかった」とのこと。
勢いに乗って11c赤■にもトライしたが、こちらはボロボロ
「怖いし、ムズイし、最悪~」と得意のユキちゃん節がさく裂
今日はトップアウトならず
降りて来て何と言うかな?と思っていると、
「明日の神奈川の強化練習会の時にもう一度トライしてみます」とのこと
ちょっと前ならあっさり諦めていたと思うけれど、成長してるね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-03-12 12:01:05 | クライミングレッスン報告
3月27日(水)
メンバー:ユイト(中3)、りんちゃん(中3)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)

受験を終えたユイトとりんちゃんがクライミングを再開
久しぶりに旧チームメンバーが顔を合わせた

中3コンビはほぼ半年登っていなかったので、リハビリメニューで。
それでもユイトはボチボチとレッスンに来ていたので、今日は10cくらいを多数。
りんちゃんは一番下のグレードから徐々に体を慣らすことに。

ユイトは10cを6本。
10cが辛くなってきたらグレードを下げるように指示しておいたけれど、最後までグレードを落とさずに行けた
意外と早く、クライミングの調子が上がるかもしれないね

りんちゃんは5.5から5.9までを2本セットで。
本数が思ったよりも稼げず、6本くらいだった。

定期試験明けでプチリハビリのコーヘイとタクミ。

タクミは今回の試験の成績如何でクライミングを続けられるか否かの瀬戸際だった
なので、試験明けの今日は登りきれるグレードの登り込みをしようかと思っていたが、
本人はツナミのメイン壁に新しく出来た白↑11bをやりたいと言う。
チャレンジしたい気持ちは誰にも負けないタクミ。
このルートなら悪いホールドもムーブもないので、体力アップにも良いだろうと、
そのメンタリティーを尊重して、やりたいルートをトライしてもらうことにした

数本のアップの後、気合いのクライミングでギリギリオンサイト

やはり試験明けのコーヘイ。
だが、成績如何でクライミングを禁止されてしまいそうなタクミと違って、コーヘイは彼の自主性に任されている。
それどころか、「勉強もせずにダラダラしているくらいなら、クライミングに行きなさい」と叱られるくらいの幸せ者だ。
なのに、「勉強しなきゃ」とクライミングには来ない。
かと言って家にいても「やる気が起こらない」と勉強もしない。
自主自律。
今の彼には難しい課題のようだ
が、この精神は全ての基本。
もし将来、クライミングや仕事で自分の満足する結果を出して行きたいなら、これは先ず最初にクリアしなければならない課題だ。
気分に流されてばかりでは、苦しみに耐えて自分の限界を押し上げて行くことは厳しいだろう


今日はどうしたいか聞いたら、前回からトライを始めているツナミの黒↑(13c)にトライしたい、と言う。
確かに彼は今体の成長に伴って保持力や筋力が上がり、強くなって来ている。
ノースフェイスカップを目指して自分なりにボルダーも登り込み、ボルダー力もかなり上がっているので、
トレーニングの一つとして、このルートのトライをアドバイスしたのだが・・・
今日はレッスン中もおしゃべりをしていたり、集中力もなく、気分的にダラケムードだ
このような精神状況ではむしろ他のトレーニングをしたほうが良いだろう。
が、現状を認識してもらうために、トライを許可。
・・・が、やはり下部からテンションの山
途中で降りてもらったが、単に「テスト明けで登っていなかったから」としか認識していないようだった

精神的な成長を促すのって、難しい。。。





<レッスン日誌>よそのジムに行こう!~T-Wall錦糸町店~

2013-03-08 12:31:13 | クライミングレッスン報告
2月24日(日)
メンバー:ユキちゃん(小4)、たけくん(小3)、ユイちゃん(高1)

2月はアウトドアレッスンがない。
そこで、初・中級合同で他のジムでのレッスンを募集してみた。いわばアウトドアレッスンの代わり。
・・・が、応募があったのは中級の子どもたちのみだった。

さて、11時からレッスンをスタートさせるため、10時半ごろにジム受付に集合。
少し早目にジムについたが、もうすでにユキちゃんとたけくんが到着していた。
ところが受付で、「実は最近子どもたちがふえてしまって・・・。少し前からなのですが、子どもたちの利用は午後1時までにしてあるんです。。。えも、今日はきちんと指導者がいらっしゃる、と言うことで、特別にその後もOKにします。」
店長のTさん、ありがとうございます

さて、開始時間前に子どもたちは自主的に準備運動やストレッチを済ませ(良く考えると、偉いじゃないか
10時からレッスンスタート。
先ずはルートからだ

とにかくオンサイトでたくさんのルートをトライするのが今日のミッション。

ユース選手権を1カ月後に控えているユイちゃんは11b~cくらいまでを15本くらい。
大量にオンサイトトライをする日を設けると、グンと強くなることが、良く起こる。
それを期待してのことだ

神奈川の強化選手にも選ばれてハッスルしているユキちゃんは11aくらいまでを10本。
でも、今日のユキちゃんはボルダーがマイブーム。
とにかくボルダーに気が散ってしまっているので、他の人よりはノルマの本数は少ない。
でも、やりたいことだけをやるのでは、将来「選手」として活動して行くうえでの心構えが育たないので、大好きなボルダーはやるべきことをきちんと終わらせてから

負けず嫌いのたけくんは、グレードにはこだわらずにオンサイトトライでたくさん登ることに。
「しつこさ」は何かをやり遂げようとする上で非常に大切だ。
出来るまでとてもしつこくこだわって、「やり遂げたい」と強く願うたけくんの性格は、将来アスリートとしての「詰める」能力の高さにつながって行くであろう、貴重な点ではある。
でも、こだわるあまりに次に進めなくなったり、気持ちが沈んでしまうのはあまり良い結果は生まないように思う。

なので、今日はあえてこだわらないように、登れても登れなくてもトライは1回のみで、次から次へとどんどんトライしてもらうことにした。

みんな良い調子でどんどんトライ
ただ、T-Wall のルートは色別で作ってあるため、ホールドにペンキを塗ったりしてあるうえに、壁はツルツルでフリクションが効かない。
私も「ここのルートは怖いな~」と思った経験がある。

文句を言うことのないたけくんはあまり口にしなかったけれど、女の子二人は「怖い~」を連発。
さすがに高校生になったユイちゃんは、今自分が何をすべきかをしっかり理解するようになってきているため、怖がりながらも果敢にトライを重ねていたが、まだ「お子ちゃま」のユキちゃんは、「怖い~最悪~」「つまんない~」と文句タラタラ。
気持ちは分かるけれど、その気持ちにやられてしまっていては、得るものも得られない。
かなり厳しく叱りながらも、11aも途中で足自由に解除して何とかトップアウト。
10本のノルマを辛くも達成した
まだルートを続けている他のメンバーを尻目にボルダーへ。


11cまでをトライしたユイちゃんは、後半はトップロープで何本か連続して次々にオンサイトトライを重ねた
オンサイトトライには、動物的な「カン」のような「身体的知」とでもいうべき反応が必要だ。
これはオンサイトでたっぷりと登り込むことで身について来る。
今日は15~16本は登り込むことが出来たね
10台といえども充分登りごたえのあるここの壁は、そういう要求に充分答えてくれたのではないかな?


たけくんもT-Wall の常連の客さんの大声援を受けながら頑張っていた。
今日は登れなくても涙も見せることなく、次から次へとチャレンジ出来ていたね

満足のいくまでルートを登り込んだあとは、ボルダー。
ママについてもらって一足先に2階のボルダーエリアに行っていたユキちゃんに合流すると、なんだか浮かない顔
「どう?」と尋ねると、「遠い。。。」と元気がない

そこで、一番登れそうで残念だった課題を案内してもらい、そこでみんなで一緒に登った。
アドバイスをもらったり、一緒に登る仲間が出来たことで、ユキちゃんの沈んでいた気持ちは一気に浮上
元気にトライしたおかげで、いくつか登れなかった課題が登れた
「気持ち」って、大事だね~

ルートで出し切ったたけくんは、もう何も出来ないほどヨレていた
今日も、みんな頑張ったね