最近は暗くなるのが早くて、帰りの電車に乗る頃にはあたりは真っ暗だ。窓の外を見ていても、自分の姿や車内の人たちなんかがガラス窓に写し出される。
ふと昔のことを思い出した。
大阪でOLしていた時、私はある人に恋をしていた。すごく好きなのに素直に心を表せず、逆に憎まれ口をたたいて接してしまう自分。でも、何を考えているのかわからないその人は急に私に「ライブチケットがあるんだけどいっしょにいこう」とか「美術館へいこう」とか言って誘ってくる。いつも「え?」って思うタイミングで私を慌てさせた。「これいいから」と音楽を入れてくれたり、私が好きそうだからとアジア系の絵をくれたり。
「この人いったい何を考えているの?」
っていつも悩んでいた。
結局「私のことどう思っているの?」ってことは聞かず終い。
でも、最初に勤めた会社での思い出はその人との思い出が大部分を占める。つかみどころが無くて
ちょっと疲れることがある。すごく好きなんだけど、この人とは結婚できないな~って思っていた。
そんな心の葛藤の中、夜その人とどこかへ行って別れた後、環状線に乗った。その時、窓の外を見ると自分が立っている場所からは見えない人が窓には映っていた。それを見た時に「もしかして、ここに映っている世界の自分は違う世界を生きている自分なのかもしれない」って思った。
「今恋している?」
「今悩んでいる?」
「その人は優しい?」
そう思いながら、窓に映る自分を見ていた。
そんなことをふと今日の帰りの電車の中で思い出した。
「今、向こうのあなたはお元気ですか?」
って窓の中の自分に向って、心の中でつぶやいてみた。
ふと昔のことを思い出した。
大阪でOLしていた時、私はある人に恋をしていた。すごく好きなのに素直に心を表せず、逆に憎まれ口をたたいて接してしまう自分。でも、何を考えているのかわからないその人は急に私に「ライブチケットがあるんだけどいっしょにいこう」とか「美術館へいこう」とか言って誘ってくる。いつも「え?」って思うタイミングで私を慌てさせた。「これいいから」と音楽を入れてくれたり、私が好きそうだからとアジア系の絵をくれたり。
「この人いったい何を考えているの?」
っていつも悩んでいた。
結局「私のことどう思っているの?」ってことは聞かず終い。
でも、最初に勤めた会社での思い出はその人との思い出が大部分を占める。つかみどころが無くて
ちょっと疲れることがある。すごく好きなんだけど、この人とは結婚できないな~って思っていた。
そんな心の葛藤の中、夜その人とどこかへ行って別れた後、環状線に乗った。その時、窓の外を見ると自分が立っている場所からは見えない人が窓には映っていた。それを見た時に「もしかして、ここに映っている世界の自分は違う世界を生きている自分なのかもしれない」って思った。
「今恋している?」
「今悩んでいる?」
「その人は優しい?」
そう思いながら、窓に映る自分を見ていた。
そんなことをふと今日の帰りの電車の中で思い出した。
「今、向こうのあなたはお元気ですか?」
って窓の中の自分に向って、心の中でつぶやいてみた。