HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

岩崎慧12番勝負~第5番 at Osaka Cafe Room vs 渡會将士(from FoZZtone)☆パート1 渡會将士編

2012年12月08日 | FoZZtone
12月2日(日曜日)に大阪の西長堀近くにあるcafe Roomに初めて行きました。

ほんの少しだけ雨が降ったけれどあとは大丈夫でした。
晴れのちくもりのち雨のちくもりみたいな感じ。

もう今年中にフォズのライブは見れないのかな~って思っていたら
急遽大阪で渡會さんのソロライブが決まり、しかもそのイベントが
セカイイチの岩崎さんのイベントという超豪華版。

この間渡會さんがポッキーの日にイベントしたからではないけれど
グリコのキャラメルの名言(?)である
「一粒で二度美味しい」というのがすご~く当てはまるイベントでした。

正直、大阪駅から時間に間に合うように地下鉄を乗り換えて行く自信が
大阪駅を出る時点でなくなった。というか結構時間が迫ってたのです。
ゆえに貧乏なのにタクシーという超豪華な足で向かうのだけれど運転手が
おじいさんで「果たしていけるの?」って感じだったけれど
なんとか無事に到着しました。

運転手さんはそれはそれはよくしゃべる人で
「その人はすごく有名な人なのかね。」
「そんな遠くから(私がどこから来たかをたずねられたので言ったら)見に来るぐらいだから
すごいね~。」「おっちゃんは地図とかは見てもわからないが、ラーメン屋とかそういうお店とか
目印を言ってくれたら、すぐにわかるんだよ。」とcafe Roomの下の尾道ラーメン十六番さんと
定食もとやさんを言ったら自慢げに言われました。

さて、そこはこじんまりしたカフェだったけれども
イスはソファーのイスだったりパイプイスだったりで
いろいろでした。ソファーのイスが当たった人は
ほんとくつろげたことでしょう。

立ち見も今回ありました。

さて、最初は渡會将士さんが登場。
主催者の岩崎さんがまず出て来て、彼を呼びこみました。
(そのあと岩崎さんはずっとドリンクの方にいて渡會さんのステージを
見られていました。)

渡會さんの髪型はやや長くなったウエーヴのかかった前髪をたらした
スタイルなんだけれど、アーティストな感じをかもしだされていました。
ジョジョに出て来そうな人だなと思ったり。
服装は白い貴族然としたシャツにエンジ色のロングカーディガンを
羽織っていらっしゃいました。背中を向くとセイラー襟の模様が入っていたのがキュート。
どこで見つけたのかな?

そういえば、彼は長距離バスで来られたのですね。
初長距離バスみたいだったのに、ぜんぜん疲れた感じはしなくて
さわやかでした。

<セットリスト>

LOVE
Black Sheep Dog
polka dots
仮面ライダーブラックRX
I play the guitar(~funnybunny~悲しみは雪のように~stand by me~)
Shuni-Hum-Yoro-Kobiwo
Knockin' On Heaven's Door
Strike The Sun Fanfare
夕立ベッドイン

アコースティックライブはタワレコとSole CAFEしか
見たことがなかったけれど、この日は場所が初めてだったからか
いつもはこういう感じなのか、やや緊張感をもって
「音楽をします」っていうていで私としては好きな感じの
歌い始めでした。

Soleの雰囲気も好きなのだけれど、あちらは
すごくくつろいだ雰囲気なので、みんな親戚一同っぽい
感じがありすぎて、間にライブを忘れる時間が入るのだけれど
今回は「ライブ」っていう感じが大方していて音楽にどっぷり
浸れた気がします。

まったく彼ひとりっていうのは私は初めてだったので
そういうものなのかもしれないですが。

最近はいつも「ジャフオニカ学習帳」持参でそれを使って
弾き語りをされる。もちろん全曲ではないけれど。

なんだかうれしい。自分も同じものを見て練習するから。
で、この時はこう弾くんだなと指の動きを結構見てしまうのです。

LOVEから始まったのですが、ソロアコギバージョンは
いつもとはまた違って、それをなんと表現していいのか
わかんないけれど、素晴らしかったです。アレンジも歌い方もすべて。
首にすじがたち顔にもすじがたつほどの熱唱で
そういう姿を見ていると本当に感動します。
全身全霊で命かけてこの人は歌っているんだなって感じるのです。

Black Sheep DogはSoleでもアコースティックのライブでは
いつも聴けている気がしますが、このソロバージョンはまた
違う雰囲気でよかったです。いわゆるリズム隊が入らないから
アコギひとつでそれを表現するわけで、そういうのが渡會さんは
上手だなって思いました。メロディにしっかりリズム感を入れ込む。
音を踊らせ上手というのかしら。

ダンスダンスダンスっていう感じで。

polka dotsは本当に昔から好きな曲なので
そのソロバージョンが聴けてよかったです。
ここもカフェだからこれを選曲したのかな?

コーヒーは好きなので毎日のように飲むけれど
実はブラックなのです。普通飲むときは。
でも、コーヒー飲むときはいつもこの歌を思い出すのです。
たまにクリームを入れるときに特にこの歌を心で歌ってしまいます。

で、ブラック派の私(笑)に次に歌ってくれたのは
仮面ライダーブラックRXのテーマ
突然、倉田てつをさんとか宮内タカユキさんとか言うから
「え?」って思いました。すごく歌がうまい方なのだけれど
そんなに知られてないかもしれないというような感じの話から
歌い始めて、それが仮面ライダーブラックRXの歌だと
わかったのは私だけではなかったでしょう?

実のところ、倉田てつをさんは知っていたのです。
彼は東映の人ですから。私も昔東映に通っていた人間ですから。
最初、なぜ倉田さんなのだろうってわかんなかったのですが、
確か渡會さんは仮面ライダーのファンだったなって。
ということは.....
って思ったら、予想どおりの展開となりました。

子どものときはウルトラマン派か仮面ライダー派かというと
断然仮面ライダー派。ただ、ブラックの頃には卒業してたので
ブラックRXとかを見てはいなかったのです。

きっと同世代のファンの方たちはかなりハイテンションになったのでしょうね。

最初はしゅっとしたままやらせて下さいと言ってたけれど
ここで少し笑いをとってみんなから緊張感は抜けた気がしました。
それはそれでいいのでしょう。

I play the guitarのときに生のfunnybunnyが聴けたことはどれほどうれしかったことか。
体がうれしすぎて震える感じ。
私のここの名前にするぐらい好きな歌なのです。
いつか細美さんと渡會さんが二人でfunnybunnyをやってくれないかな。
もちろん私が見に行けるライブで。

その流れから浜田省吾の歌に行き、いつものstand by meへと歌い繋いでから
もとに戻ってしめくくったI play the guitar。この曲は本当に楽しい。

Shuni-Hum-Yoro-Kobiwoもとても好きな歌だけれど
今回はとても心が揺れる感じがしました。

この曲を初めて聴いたのはFoZZtoneを知ったばかりの頃で
「黒点」というシングルCDを買った時でした。
そのとき、この歌詞を見ながら、渡會さんはご両親のことを
大事に思われる方なんだなって思った記憶が今も鮮明に残っています。

懲りずに実家の野菜を郵送してくれ~というくだりが
すごくインパクトがあって、私がイギリスにいる時に
さすがに野菜は送れないけれど、インスタントみそ汁やら
いろいろ食べ物を段ボール箱に詰め込んで送ってくれたのと
重なったからだと思うわけです。日本にいても別々に住んでいると
それこそ何かと野菜とか米とかを送ってくれたりする。
そういうシーンがすごくリアルに感じた歌だったのです。

そんな風に送ってくれたお母様が今はいらっしゃらないと
思うと、悲しかったです。私はお会いしたことはもちろんないけれど
いろいろな意味でほんとうにリスペクトしていた方なのです。
目に見えない部分で支えられてきていたのに。

笑顔でこの歌を歌う渡會さんを見ていたら、
きっと彼の心の奥にはまだお母様の笑顔が大事に仕舞われていて
悲しい顔なんてしてられないんだろうなって思いました。

私もいつまでも思ってちゃだめですね。
どうしてなのか、思うたびに私が泣けて来ちゃうのです。
もっと教えてほしかったな~って。ほんとうは悔しいのです。

偉大な人は早く逝ってしまうのですね。

さて、終始笑顔があふれていた渡會さんのこの日の
最高のエンタテイナーぶりが発揮されるのはFoZZtoneの歴史を
語る時でした。

この日、岩崎さんが楽屋で岩崎クエストを語ってたんですって。
いわゆる岩崎さんの今に至る歴史。
で、彼と渡會さんが出会ったのは渋谷クアトロでイベントに
出てたときにリハのあと渡會さんが「それだめだろう」
「いいんだよ。やりたいから。」みたいな当時のドラマー(わかりますよね)
と言い合ってて、そのあとに岩崎さんが「わかるわ」と話しかけてきてくれた
ときだったらしい。岩崎さんって渡會さんより年下だったのですね。

そういう話から渡會さんが最初竹尾さんと出会った時の話になり
まずはいっしょにスタジオに入って何か弾こうってことになり
「Knockin' On Heaven's Door」をやろうってことになったそう。
で、渡會さんは当時よく流れていたアヴリル・ラヴィーンのを
想像してたけれど、これ原曲があるだろうなと(ボブ・ディランだと
わかったそうだけれど)思ってそれかなと思ったら竹尾氏が
思っていたのはガンズ&ローゼズの方のだったらしい。
で、今回まずはアヴリルバージョンを歌ってくれて
彼女はすばらしいと讃えたあとに
ボブ・ディランの方を真似て歌うんだけれど
すごく特徴を捉えていて、ディフォルメされてはいるけれど
「わかる~!」って感じでほんと笑えました。でも上手いの。本当に。
最後にやったガンズ版はもう最高中の最高。
あのメタル感の溢れたボーカル。あれはメタル知っている人はツボにはまる。
素晴らしい!ブラボー!ってスタンディングオベーション級でした。
高音でうなる感じとか。

このアヴリルの歌が入っている「HOPE」~For the children of Iraqというアルバムは
チャリティーアルバムでバラエティにとんだ素晴らしいアーティストたちによるアルバムなのですが
持っているアルバムからの曲だったのでちょっとうれしかったです。
2003年発売のCDだから、この頃にフォズが結成されたのかとなんか感慨深かったです。

この前後だったかな?渡會さんが何か飲みたかったらどんどん飲みに行っていいよって
言ったんだけれど、それで前の方の数人が動いたのです。でも、その間も彼は歌っていたのです。
ちょっとそこが不思議でした。たとえ渡會さんに言われても、いろいろ空気を読まないとって。
他の人はちゃんと聴きたいのに、ドリンクバーにいる岩崎さんにカクテル作ってって
言ってもできないわけで、PAをやっていたマスターが結局動かざるを得なくなる。
するとなんかガタガタしてせっかくの歌が遮断される。しかも大きな声で
ドリンクバーで話すもんだから.......
まあ、まだかなり若い方達だから仕方が無いのかも。言われるままにしちゃうというか
しないといけないのかなと思っちゃうのでしょうね。

そのあとの渡會さんが「Strike the Sun Fanfare」の前に欲しい人は「ビール!」とか
言っていいよ。でも次の曲はできないと思うけど。って言ったのは
まさにそれだと思うのです。タイミングを図ってねって暗に言っている感じがしました。

モッシュダイブのライブで喉が乾いて死にそうなのとは違うんだから
しかもイベントだから、終わってからでも大丈夫だったのでは?って
思うのは私だけでしょうか?でしょうね。めんどくさいやつって思われるだけですね。
失礼しました。

さて、その「Strike the Sun Fanfare」は東京キネマのDVDで
見た長いバージョンで、すごくすごく心に絵が描かれて行くように
深く深くしみいりました。この歌を聴いていると絵の具と筆が
浮かんでくるのです。大きなキャンバスに描いて行くかんじ。

最後の曲は「夕立ベッドイン」
この曲は結構前に彼がいいタイトルがついたってつぶやいていた曲ですね。
夏頃のような気がする。まああやふやですが。
でも夕立って夏のものですものね。

彼はベースボールベアーの「神々looks you」みたいなタイトルセンスに
感動するんですって。小出くんのセンスというか。
実は私、このCD持ってますが(笑)
だからそういうタイトルをつけたかったとのこと。

ただ、ベースボールベアーの曲ってやっぱりティーンとかに響く感じがします。
それに比べて「夕立ベッドイン」は大人の香りが溢れている気がしました。
この曲を聴いているとき、一瞬私は夏に戻れた気がして幸せでした。
私は夏が一番好き。だけど、いつも一番短い気がしてるのです。
今年もあっという間にあの暑さ、あの夕暮れのすがすがしさや朝のわずかな涼しさが
去ってしまったけれど、この歌を聴いているときにその感覚を思い出していました。
この曲をやる時は打ち込みを使われていましたね。

しかもこの日にこのCDを私たちに渡してくれるために
前の日とかにいっぱい焼いてくださったのです。
まさか大阪で一番にこのCDを販売してくれるなんて
夢にも思ってなかったから、いつも東京に行けない私には
本当に本当に一足早いクリスマスプレゼントでした。

しかもジャケットとか間に合わなくてシールを貼って
作ったそう。で、後ろに力強い字でマジックで
夕立ベッドイン/FOOL 渡會将士って書いてあって
新種のサインですね(笑)
とてもバランスがきれいな文字でさすが絵を描く人は
違うなって。
ジャケットの中心部にはGOOD MIGHT SEKAIのシールがどかんと貼られ
このイベントには行けなかったから本当にうれしい。その周りに
いろいろかわいいシールが貼ってあって人によって
それが違うからある意味世界で1枚のジャケットのCD。
私がかわいいなと以前買ったものと同じのも含まれていて
そういう一致がなぜかうれしかったり。
二階建てのバスもイギリスって感じだし。
シール選びにセンスもいいな。ってこれご本人が選んだのかな?
もしかして.....とか思ったり(笑)

岩崎さんの方については別にまた書きますが
ラストにアンコールで岩崎さんと渡會さんが
つばきフレンズの「光」をやってくれたのは感動しました。
岩崎さんは立って、渡會さんは座って弾き語り
素敵なハーモニーを聴かせてくれました。

この日はまず、渡會さんの歌で体が暖まり、
次の岩崎さんの歌で燃えました。

それについてはまた改めて。

美しい時間というのは人生においては
ほんのつかの間に過ぎないのですが、
それでも一生手放さずにしっかりと
持ち続けようと思いました。

そういうことを思わせてくれるお二人のライブでした。

これからも何度もお二人でこういうイベントを
やってくださいね!




























コメント (7)
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