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袋帯の逸品①

▲ 七宝文(織悦)

大正時代に高尾菊次郎が創業した織悦(おりえつ)。

江戸初期の芸術家「本阿弥光悦」に心酔したことと、「織物作り一途の悦び」の

心境を披瀝してこの称号が生まれました。

手にすると心地よい絹鳴りの音や、コシがありながら適度にしなるさまが特長で

きもの通の方から締め心地に対する高い評判があります。

藍、緑、臙脂、辛子の4色で七宝文様を織り上げたこの帯は、訪問着や付下げに

合わせていただくと上品で落ち着いた着姿を演出します。

金糸を用いながらも光沢が抑えられているためお茶席にもぴったりです。

▲ 西陣織では初めて帯端に「織悦」の額字(商号)をおりこみました

▲ 秀麗立涌桐松文(小森織物)

明治時代に創業した名門、小森織物。

今から20年ほど前、大徳寺の門前に社屋と工場を構える同社を訪問しました。

機場では帯を織る様子を見学させていただき、展示場では織り上がったばかりの

新作を選品してきました。

豪華さの中に品格を感じさせる小森の帯は、留袖や訪問着など式典での正装に

最もふさわしい帯だといえます。

こちらは金銀糸にほんのりと桜色の糸でグラデーションを表現した上品な帯で

華やかな披露宴やパーティーで着用する訪問着との相性が最高です。

▲ 万華相綾菱文(小森織物)

銀色の地に金糸の細い線を交差させた洗練されたシンプルで都会的な雰囲気の

ある帯です。

はんなりした綺麗な色目で無地場の多い訪問着や付下げに合わせていただくと

キリっとした大人の着姿を演出する「ここぞの時に重宝する一本」です。

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