寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(61)「忠臣蔵」

2016年12月10日 23時32分37秒 | 寓居人の思い出話

 12月のこの時期になると映画館では東映も大映も各社が

忠臣蔵を封切りする。私も多分数十本の忠臣蔵を見たと思

います。

 父親が時代劇好きで、よくついて行ったものです。それ

らの中でも東映の俳優、女優総出演と称するものです。

 忠臣蔵桜花の巻、菊花の巻に出演した、俳優では片岡知

恵蔵が主役で、敵役は進藤英太郎でしたね。振動榮太郎の

吉良上野介は少し動作がのろく、松の廊下での場面でも迫

力が足りませんでした。もっと細身の悪役例えば薄田?な

どが良かったかもしれませんでした。

 また、大石内蔵助役の片岡知恵増産も堂々としすぎてい

たように思いました。

 一方大映映画の忠臣蔵の主役は常に長谷川一夫でした。

似たような映画を見ていると会社を越えて適役を決めたら

もっと面白い作品を作ることが出来たのではないかと思い

ました。

 今思うとあれは残酷物語でもあったような気がしますね。

一人の几帳面?な男(吉良上野介の助と浅野内匠頭)のため

にたくさんの人とその家族が路頭に迷い数十年も続いた武士

としての縛りに振り回されたわけですから、残酷なものです

よね。こんな風に書くと弾劾されるかもしれませんが、個人

としてはやはり残酷物語だと感じます。しかし当時はそれが

人として生きる道だったのですから善悪を問題にすることで

はなかったのでしょうね。