寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

冬至の思い出

2016年12月21日 11時41分16秒 | 寓居人の思い出話

 記憶の糸が少しづつ細くなってきました。糸が切れる前に

いろいろな思い出を記録しておこうと思ってこのブログを書

き始めましたが、思い出したことをメモに書いておくように

しているのに忘れてしまうことが多くなってきました。

 ところで今日は冬至ですね。冬至と言えば思い出すのはゆ

ず湯とかぼちゃの煮物です。戦争中はかぼちゃの煮物などは

大変なご馳走でした。かぼちゃを煮ると言っても甘味料がな

かったのでかぼちゃそのものの甘さで特別な味付けはなかっ

たと思います。そのカボチャも糖分が少なく水ぽっかった思

いがあります。糖分の多いかぼちゃはアルコール発酵させて

航空機の燃料にしていたという噂話がまことしやかに伝わっ

ていました。それで一般庶民が口に入れることができるのは

前述のように水っぽいかぼちゃになってしまったのです。

 当時の家はどこでも自分の家で風呂を沸かすことはほとん

どなかったと思います。銭湯も1カ月に数回しか入浴できな

かったと思います。それでもっぱら冷水摩擦で体をふいてい

ました。

 戦争中そしてその後の数年間は、すべてに不自由な生活を

強いられていましたが、今の社会と比べ物にならないほど社

会全体で子供をそして家庭を守って充実した生活をしていた

かもしれません。

 苦しかった過去の話も後から思えばなぜか懐かしい思い出

話に消化していきますね。