例えば、それが麻雀であってもギャンブル依存症になる人
がいるようです。私の知人X氏の話ですが、X氏の話の中に
登場する方を仮にAさんとします。Aさんは毎日昼食時になる
とその日の夕方から麻雀をする仲間を探してあちらこちらに
電話を掛けることが習慣のようになっていたと言います。周
囲の人はAさんをジャンキと呼んでいました。仲間同士でや
る麻雀は普通は極少額の金銭を掛けて行っていたようです。
しかし、Aさんは高額の金銭を掛けてやるのが上手の常識と
考えていたようです。その上にウマというのも乗せていまし
た。したがって、負けが込むと膨大な額(1ヶ月分の給料に
相当する額)になったそうです。それでも今日は運がなかっ
たが次回はその分を取り返すと言ってまた同じメンバーを集
めるそうです。そしてたまに勝つと自分はやはり上手いと言
って次の機会を作るといった具合で、勤めに出るのは、夕方
からの麻雀をするためと言うほどだったそうです。
これはもうギャンブル依存症と言ってもいいでしょう。ギ
ャンブル依存症は勝てば勝ったで、また負けたときは次に取
り返すとそのことから考えが離れることはないそうです。
以上の話は、麻雀に限ったことではないでしょうね。今国
会で審議時間を短縮しても通したかったギャンブルを容認す
るような法律を通過させる前にいろいろ検証しなければなら
なかったと思いますが、どうでしょうか。
ギャンブルを公認するという法律を先に通して、付属的な
ものは後から検討するというのは本末転倒のような気がしま
す。考えられる影響を検討した上で主たる法律を作るという
のが筋ではないでしょうかね。
いまの日本では国会の多数決だけが優先されていろんなこ
とが実行に移されているようです。民主主義というのはこう
いうことなのでしょうか。ワシントンの言葉を思い出さなけ
ればいけませんね。