寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(37)「路傍の石」

2016年06月25日 21時33分41秒 | 寓居人の思い出話

 この映画を見て、私は自分よりも厳しい生活を余儀

なくされた話があるものだと思いました。映画に出て

くる吾一は厳しい生活の中にいてもそこから抜け出そ

うと猛烈な努力をしています。そして成就するという

話ですが、著者は太平洋戦争が始まって軍国主義とい

う時代に逆らってまも執筆を続けるかどうか苦慮した

ことでしょう。もしかしたら著者は話の内容に行き詰

って断筆してしまったのかもしれませんね。

 1929~1930年代の子供は裕福な家庭の子供の他は

多かれ少なかれ似たような境遇に置かれていたのでは

ないでしょうか。逆境にもめげず強い意志をもって将

来に向かっていく吾一少年の生き様に感動しました。

 いつの時代でも子供を見守る大人が大切なことは言

うまでもありません。それは親はもちろんのこと学校

の先生だったり、あるいはある場面で出会う他人のこ

ともあるでしょう。かくいう私も、学校の先生や近所

に住んでいた大人に恵まれたいたと思います。そうい

う人たちの一言が子供にとって大事なのですね。

 見知らぬ人に声をかけられたら逃げようという社会

は間違っています。子供の成長を見守る大人ももっと

精神的に成長しなければなりませんね。


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