常設展では、入り口の右側にたいてい、珍しい物が展示されている。
今回は、中型とも呼べばいいだろうか、1メートルもなかったかもしれない仏像が、くりくりくせ毛の頭で、袈裟にはまるで漆でひいたかのような布の繊細な模様が木造(?)に綺麗に描かれていた。
2階の展示だっただろう、鮮やかな濃い赤の火消し半纏があった。金色の糸で袖の肩横方向に縄が立体的に縫い編み込まれ、フリンジが下がっていた。見事に美しい品で、これが火消しで粋に着るとしたら、どんなにか誇らしげだったに違いない。と、対面して説明を見ると、寄贈した所有者はカタカナ名夫人だったのには、興味が惹かれた。が、所有した経緯までは不明であった。
志村ふくみさんの着物は広重の横に展示され、パッチワーク風でその布布の繋がりが面白い。
琉球の水色の布に紅い色で描かれた紅型が
アイヌのコーナーにあったのも珍しいが、鮮やかで惹かれた。
人それぞれの興味深い品を見つけられ、まだまだ日本のお宝は健在だと感じていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます