ピアノよさらば

断捨離熱に浮かれている時がチャンスなので、思い切ってクラビノーバ（電子ピアノ）を処分します。

数年前から指の不調で鍵盤をたたくこともなくなっていた私と、今や、楽器には見向きもしなくなった息子。
無用の長物と化していました。

初めて鍵盤モノが私のところに来たのが、小学校の１年生。
まだ当時、足踏みオルガンも多かった時代に、電子オルガンで、ちょっと嬉しかったのを覚えています。

そのオルガンがピアノになったのは私が中学３年生の時。
母が私のために積み立てていた学資保険？が満期になったからって。
アップライトのアコースティックピアノだけど、それも当時の先端商品で、黒ではなく木目で、３本ペダル。

嬉しくて嬉しくて、ピアノに触る時は必ず先に手を綺麗に洗って(笑)　弾き終えたらポリッシュで磨いたものでした。

実家に置いてあったピアノを結婚した時にこっちに運んで、調律してもらったらずいぶん狂ってた(笑)

息子が幼稚園入園の前年だから４歳？？
その年に私とおなじくヤマハの音楽教室に入れて、、、その時に小さな手にピアノの鍵盤は重たすぎるというのと、下手くそな練習曲を聞かせるのはご近所さんにも迷惑だ、っていうんで、電子ピアノに替えました。

クラビノーバはグランドピアノの音とタッチを再現している、というのがウリで思ったほど鍵盤も軽くなかったし、サイズもアコースティックのと同じ。
４歳から中学に入るまで息子はピアノを習い、いつしか私よりうんと上手に弾くようになったけど、そこがやっぱり男の子だから、途中からギターなんかの弦楽器に行っちゃったね。

私が趣味で時折弾くぐらいで、５０歳手前に地元のカルチャーセンターで大人のためのピアノ教室、っていう個人レッスンに通いだすまで、やっぱり物置に近かった(笑)

カルチャーのピアノレッスンは楽しみでもあったけど、指先を痛めて続けられなくなって、その頃から本格的に物置。

多分、もう一生鍵盤モノは弾かないだろうって思いながらぐずぐず置いてたわけ。
でもね、ピアノの奥の掃除をするので動かすのも大変なの。
勿論、電子ピアノはアコースティックに比べると全然軽いんだけどね。

５０年以上、鍵盤楽器は私のそばにあったけれど、やっぱりね、要らないものは要らない。
本当に、次の世界に行くまでって、あっという間だと思うから。　元気なうちに。